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2013年3月

昨日は右下54にオールセラミッククラウンを装着しました。

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  昨日、ジルコニアボンドセラミッククラウンを装着した右下54の支台歯は失活歯でした。

当院で治療をお受けになる前に他院で根管治療を受け、メタルコアが装着されていました。理想的にはメタルコアを除去し、ついでに根管治療もやり直すことがよいのですが、多くの歯を治療対象とする場合、治療期間の関係でなかなか理想的な治療が出来ないこともあります。
今回がそうで、治療時間の関係から既存のメタルコアを残してそのまま使用することにしました。

 

 

 

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 本日装着するジルコニアボンドクラウンです。  

 

 

 

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 右下54にセラミッククラウンが装着されました。

失活歯なので完全な天然歯の明るい色調は再現できていませんが、それでもセラミックは白く、表面が天然歯のエナメル質と同じでツルツルして美しく、衛生的で素晴らしいと思います。
ここに銀色の金属冠が入ったとしたら、歯科医学の敗北だと思います。

 

 

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 ところで右は、治療途上にあるこの症例のパノラマX線写真です。

天然歯とインプラントが混在しています。
総義歯の代わりにすべての歯をインプラントに置き換えるのも悪くはないですが、自分は天然歯と混在する歯列の中でインプラントが機能するという使われ方こそが、インプラントの最も良い面が表現される局面だと思っています。

 

今日は左下顎臼歯部に2本のインプラントを植立しました。

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 本日、インプラント植立を予定している左下67の術前撮影したCT画像です。

十分な歯槽骨幅と下顎管までの距離が確保されていることが確認出来ます。  

 

 

 

 

 

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 通法に従い、アストラテックOsseospeedTx インプラントを植立しました。 

 

 

 

 

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 本日は、手堅くオープンフラップ法で植立しました。

 

 

 

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  インプラントにヒーリングキャップを装着した後、歯槽骨面をカバーするためにCGFメンブレンを作製しました。

 

 

 

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 2枚のCGFメンブレンを重ねて、ヒーリングキャップの部分を穿孔し、ラバーダムのようにインプラントの上に蔽いかぶせてインプラント周囲の歯槽骨をカバーしました。

そして、粘膜骨膜弁をわざと歯間部のCGFメンブレンが露出する様に緩く縫合し、オペを終了しました。 

 

 

 

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  術後デンタルX線写真。術後の痛みはほとんどありませんでした。

 

 

 

 

 

今日は下顎隆起形成術をしました。

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 今年の1月に行った左側の下顎隆起形成術に引き続き、今回右側下顎隆起の形成術を行いました。  

 

 

 

 

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 まず、粘膜切開を加えて骨隆起を露出させます。

 

 

 

 

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 続いて音波サージェリー(コメットソノサージェリー)で下顎骨内面から骨隆起を切離します。

音波サージェリーは非常にスムーズに骨を切りだせますからストレスがありません。

 

 

 

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  下顎隆起形成術が完了したところ。

下顎前歯から小臼歯あたりにかけての下顎骨内面は義歯の安定に重要なところなので、下顎隆起の除去は義歯作製において必須です。
これで義歯作製の前準備が出来ました。

 

 

今日は左上2の歯根破折を発見しました。

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 本日、メンテ中の患者さんの上顎前歯で発見した歯根破折です。
左上2だけが歯周ポケットが他の部位に比べて際立って深いので、変だと思いデンタルXPを撮影したところ、メタルコアの先端付近で歯根破折線を確認しました(矢印)。こういうことはよくあります。
メタルコアは歯根の硬度よりもはるかに硬いので、強い咬合力が加わった瞬間、歯根のコア先端部に応力が集中して破折するのです。
ですから当院では、現在、メタルコアは一切使用していません。
 
 処置としては抜歯しかありませんが、その後、ブリッジにするか、インプラントにするかという選択肢があります。 

今日は右下6を抜歯後、CGFを用いてソケットプリザベーションを行いました。

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 右下6の歯根周囲骨は、歯頸部から根尖までび慢性に吸収しており、保存不能と判断して抜歯しました。

 

 

 

 

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  同部の抜歯後の状況です。

歯根周囲に充満していた不良肉芽を丁寧にソウハすると、頬側の歯槽骨壁が遠心側では根尖まで溶けていることが明らかに観察されます。
幸いなことに近心側では骨壁が保たれているので、高さをキープするには好都合です。

 

 

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  続いて抜歯窩にAFGで粘度を与えた人工骨を充填しました。 

 

 

 

 

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 その表面にCGFメンブレンを5枚重ねて置きます。

オープンバリアメンブレンということになります。  

 

 

 

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 5枚重ねたCGFメンブレンで留置した人工骨をカバーしています。 

 

 

 

 

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  術後のデンタルXP。

きれいに骨補填されています。
将来、ここにインプラント植立を予定しています。
 
 
 
 
 

本日はアイリッシュイベントin高松に参加しました。

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 本日は春分の日で仕事はお休みです。

そこで休日の昼下がり、当院のホームページの製作をお願いしているインサイドフィールドの中野田社長と新ホームページ立ち上げの打ち合わせをした後、丸亀町のイベント広場で開催されているアイリッシュフェスティバルin高松を覗きに来ました。 

 

 

 

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 オフィスで話しきれなかった新しいホームページのアイデアのことを、ギネスを飲みながら語りました。

僕は、今のホームページ以外に第2ホームページを立ち上げる構想を練っていますが、それは僕にとって非常に重要な意味を持っています。
なぜそれが重要なのか、誰に向かって発信するのか、何を発信するのか、なぜ発信しないといけないのか、などというような事を僕は熱く語りました。

 

 

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 仕事のこと以外にも多くのことを話しました。

僕はお酒が入ると(入らなくとも?)饒舌みたいです。
めったに露出しない中野田社長の写真も本日は登場させます。
日々のブログを亢進していただいているインサイドフィールドという会社の社長さんはこの人です。
優秀なのでブレイク直前と思います。
もしこの写真がこのままアップされていれば、本当にインサイドフィールドは熱い会社であり、ブレイクアウトするでしょう。  

 

今日は右上4にジルコニアミリングクラウンを装着しました。

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 本日は右上4にジルコニアミリングクラウンを装着します。

右は印象採得時に撮影した支台歯の状況です。
根管治療後、ファイバーポストとコンポジッとレジンのコンビネーションで支台築造しています。
 

 

 

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  ジルコニアミリングクラウンとは、ジルコニアブロックをCAMで削り出して歯の造形を行うクラウンです。

ですから冠内面はジルコニア本来の白色です。

 

 

 

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  クラウンが装着された状況。

咬合が変化しないためには人工歯冠の咬合面は天然歯と同程度に硬いことが理想です。
ジルコニアは天然歯とほとんど同等の強度を持つため摩耗しにくく、咬合の長期管理から考えた場合、興味深い材料です。

今日は高松市歯科医師会の学術講演会を開催しました。

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 本日は、高松市歯科救急医療センタで、平成24年度第3回高松市歯科医師会学術講演会が開催されました。

 今回のテーマはエンドで、お招きした講師の先生は、「クリニカルエンドドントロジー」の著者としてご高名な東京医科歯科大学の小林千尋先生です。

 

 

 

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 小林先生の20年にも及ぶ長期の経過観察によれば、注意深い根管治療で一旦治癒したように見えても、10年経過した時点で根尖病巣が再発するケースが結構あることより、消毒剤で細菌を消滅させる事は困難と思われ、むしろ洗浄を徹底することで細菌量を減らすことを狙う方が合理的である、というコンセプトを披露されました。

 

 

 

 

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 天然歯で咬むことの意義は絶大です。

天然歯には歯根膜が存在し、その歯根膜が圧受容器として歯に加わる咬合力を求心性に中枢に知らせ、中枢から逆に咀嚼筋に対して適切な力で咬むように遠心性の制御がかかります。
歯根膜センサーの存在が中枢の咀嚼運動の絶妙なコントロールをうまく調節しているわけですから、咀嚼運動の全身健康にもたらす大きな効果を考えると、天然歯を残すために行うエンドの治療は歯科医療のコアの部分だと思います。
小林先生にはあらためてエンドの重要性について考えるよい機会を頂き、感謝です。

 

 

本日は左下345にジルコニアボンドセラミッククラウンを装着しました。

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  本日、ラボから届けられたジルコニアボンドセラミッククラウン(3歯連結)です。 

 

 

 

 

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 それを装着する左下345の支台歯の状況。

左下34は他院で装着されたメタルコアがそのまま使用されています。
本当は、メタルコアを取り除き、ファイバーポストとコンボジットレジンによる支台築造を行いたかったのですが、あまりにコアが長過ぎてリスクが大きいので撤去を断念しました。
メタルコアの欠点は、歯根破折を起こし易いことと、長くて太い場合撤去が困難になることです。

 

 

 

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 ジルコニアボンドセラミッククラウンが装着されたところです。

 

 

 

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   セラミックの良さは、咬合が変化しにくいことと、表面がツルツルと滑沢でプラークがつきにくいことでしょう。

今回のケースでも歯周治療の一環としての補綴でしたので、プラークの付着しにくいセラミックでの修復はプラークコントロールの観点から望ましいことと考えています。
 
 
 

今日は上顎前歯の6歯欠損部位にプロビジョナルブリッジを装着しました。

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 上顎前歯は右上3から左上3まで6歯欠損しています。

そこに、4本のアストラテックオッセオスピードインプラントが植立されています。
本日、この4本のインプラントを支台としたプロビジョナルブリッジを装着します。 

 

 

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  装着直前のインプラント周囲歯肉の状況です。

審美的な面を考慮して歯間乳頭を再現させたいので、歯冠の粘膜移行部のカウンターが一時的に歯肉を圧迫することからインプラント周囲歯肉に浸潤麻酔を施しています。
右上3と右上1のインプラントのプラットホームにはユニアバットメントが、左上1と左上3のインプラントのそれにはアングルドアバットメントが15Nで締結されています。
 

 

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   本日、装着するプロビジョナルブリッジです。
着脱が容易であるようにスクリュー固定式にしています。
すべてのアクセスホールは舌面に位置するように設計しました。  

 

 

 

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  プロビジョナルブリッジが口腔内に装着された状態の咬合面観です。

 

 

 

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  同正面観。

歯間乳頭が自然な形態に再現され、審美的です。 

 

 

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