ホーム>院長ブログ>2013年6月

2013年6月

本日は左下顎臼歯部にインプラントを植立しました。

20141224112838.jpg

 

 抜歯後2週間経過した抜歯窩に、アストラテックOsseospeed TX 4.5、 11mmを植立しました。 

 

 

 

 

20141224112850.jpg

 

 

 歯周炎を起こして抜歯に至った歯の抜歯窩なので結構、インプラント周囲の骨欠損量が多く、FDBAを用いてGBRも同時に行いました。

 

 

 

2014122411295.jpg

 

 

 骨補填剤の最表層にはCGFメンブレンを3枚重ねて、下方の補填剤を保護します。 

 

 

 

20141224112920.jpg

 

 

 術後のデンタルXPです。 

 

 

 

 

 

本日は上顎前歯部の4本のインプラントにセラミックブリッジを装着しました。

20141224113347.jpg

 

 本日、デンタルラボから届けられたインプラントで支持される右上③~ 左上③ポーセレンメタルボンドブリッジです。

 メタルフレームはCAD/CAMで製作されています。

 

 

 

2014122411345.jpg

 

 模型上の同ブリッジの舌側面観。

 

 

 

 

20141224113418.jpg

 

 

 本日、装着するポーセレンメタルボンドブリッジ。

 歯肉と歯冠歯頸部の移行部のリアリティーを出すため、歯肉が前方に張り出すようにカウントゥアーが強めに付与されています。 
 

 

20141224113430.jpg

 

 装着前のインプラント周囲歯肉の状況です。

 これまでプロビジョナルブリッジを装着していたのですが、歯肉の炎症は見られません。今回の補綴物は、着脱が自在になる様、スクリュー固定式にしています。

 

 

 

20141224113441.jpg

 

  この様に舌面の金属部にホールを設け、スクリューでアストラテックOsseospeed インプラント上部に締結されたユニアバットメントの内部ネジ穴にスクリュー固定する仕組みになっています。

 

 

 

 

20141224113455.jpg

 

 ポーセレンメタルボンドブリッジがスクリューで口腔内に固定された状態です。

 

 

 

 

2014122411357.jpg

 

 同正面観。

 歯肉との移行部はなかなか審美的です。4本のインプラントの周囲の清掃はフロスで行います。
 すべてのインプラント周囲にフロスが容易に通過することを確認済みです。

 

 

 

20141224113522.jpg

 患者様はインプラントブリッジが装着されたことでニッコリほほ笑まれましたが、その頬笑みは自然で美しいと思えました。

 

 

 

 

 

20141224113544.jpg

 

 本技工を担当してくださったアトリエココロの渡邊社長さんにも、患者様の喜びを分かち合って頂きました。

 長い治療がゴールインし、患者さまが思わず微笑まれるこの瞬間は、歯科医師冥利、歯科技工士冥利に尽きる瞬間でもあります。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

今日は高松市と高松市歯科医師会との協議会後の懇親会でプレゼンさせて頂きました。

20141224114039.jpg

 

 本日は高松市と高松市歯科医師会との協議会があり、その後の懇親会で私がプレゼンをさせて頂く機会がありました。

 このプレゼンは、公益社団法人高松市歯科医師会を含めて日本の歯科界が今後 どういった方向に向かおうとしているのかを知っていただけることを念頭にお話しさせて頂きました。その中で私が学術担当理事として作製した冊子“咀嚼と健康”を皆さんに紹介させて頂きました。

 

 

20141224114055.jpg
 咀嚼と健康は、6つの章から出来ているのですが、その中でもとくに重要な“1 咀嚼と脳の活性化~咬むと脳が活性化される~”と“2 咀嚼とアンチエイジング~咬むと若返る~ ”を紹介させて頂きました。
 しっかりと咬める状態をキープすることで脳が活性化され、認知症の発症率を抑えることが期待でき、よって高齢者を社会の現役にとどめておくことが出来ることから、歯科医学は超高齢化社会に突入する我が国の発展に必ず貢献でき、もって21世紀の医療の中核になる可能性があると、熱く語ったのでした。

 

 

 

 

20141224114126.jpg

 

  冊子“咀嚼と健康”の表紙

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は右下⑦6⑤オールセラミックブリッジをセットしました。

20141224125051.jpg

 

 プレパレーションされた右下⑦6⑤の状況です。

 支台歯は狭さく歯列弓における後方歯列に位置付けられます。また、下顎隆起が発達しており、強い咬み力が想像されます。
 

 

 

2014122412519.jpg

 

  そのような口腔内に本日装着する、CAD/CAMで製作されたジルコニアフルミリングブリッジです。 

 

 

 

 

20141224125123.jpg

 

  適合は非常に良好でした。咬合調整もごくわずかで済みました。ジルコニア単体のブリッジなので、色調はモノトーナスです しかし、審美性の要求がそれほど強くない部位ならばこれで十分でしょう。

 保険のフルメタルブリッジに比べれば、はるかに審美的であり、上質です。またプラークが付着しにくく、歯周病予防の観点からも、メタルクラウンに比較して優れています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

今日は右上765のフラップオペをしました。

20141224125455.jpg

 右上7と右上6との歯間部のポケットは5ミリと深いので、フラップオペをすることにしました。

 フラップを開けてみると、右上7と右上6の歯間部の骨が右上6の根尖近くまで吸収していました。
 右上7と右上6との歯頸部のレベルに段差があるので、プラークコントロールが難しいことがポケット深化の原因だろうと思います。 

 

 

 

20141224125510.jpg

 

 出来る限り丁寧に歯面および骨面の起炎物質をソウハしました。 

 

 

 

 

20141224125523.jpg


 

  最後に、右上7と右上6との歯間部に少し骨補填をしておきました。

 

 

 

 

20141224125535.jpg

 

  術後デンタルXP。  

 

 

 

 

 

 

今日は右上76相当部にインプラントを植立しました。

20141224125911.jpg

 

 本年の3月6日に、右上76部は抜歯時にGBRを行いました。

 

 

 

 

20141224125924.jpg

 

 

 最近撮影した術前CTで、歯槽骨幅と上顎洞底までの距離が共に十分であることが確認できたので、安心してインプラント植立オペを行うことができます。

 

 

 

 

20141224125936.jpg

 

  3.5か月ほど経過して抜歯窩は治癒したので、本日、同部にアストラテックインプラントを植立しました。 

 

 

 

 

20141224125950.jpg

 

  術後のパノラマX線写真。

 

 

 

 

 

今日は左上顎345部のGBRを行いました。

2014122413246.jpg

 

 左上345部(矢印)はCT撮影の結果、歯槽骨の幅が狭いことが確認されています。

 

 

 

 

201412241331.jpg

 

 フラップを剥離してみると、やはり歯槽骨幅が狭く、最も狭いところでは歯槽頂部で幅2ミリ程度でした。 

 

 

 

 

2014122413315.jpg

 

  GBRの最初に、3本のテンティングスクリューを骨面に打ち込みました。 

 

 

 

 

2014122413332.jpg

 

 続いて、骨補填剤を歯槽骨の頬側面に乗せて行きます。

 

 

 

 

2014122413350.jpg

 

  最後にCGFメンブレンを3枚使用して補填剤をカバーしました。 

 

 

 

 

201412241348.jpg

 

  減張切開を加え、粘膜骨膜弁を完全閉鎖縫合してオペ終了です。

 

 

 

 

 

今日はボーンアンカードブリッジのセカンドプロビを装着しました。

2014122413710.jpg

 

 上顎無歯顎のボーンアンカードブリッジのケースです。

 ファーストプロビで、咬合の安定、清掃性、発音、装着感はクリアー出来たのですが、審美面でいまひとつ患者様に納得頂けていない様でした。
 そこで、今回、セカンドプロビを作製しました。
 

 

 

2014122413726.jpg

 

 セカンドプロビの目的は、マテリアルはレジンだけれども形態はファイナルレストレーションと同等のものを装着し、審美的な満足を得られるかどうかを見ることです。 

 

 

 

 

2014122413740.jpg

 

 上顎の顎堤は唇側(頬側)から口蓋側に向かって高度に委縮しており、完全な顎堤と歯との移行形態を再現させる事は不可能です。

 ですが、この条件下で、出来る限りの審美性を追求する努力は大事でしょう。

 

 

 

2014122413754.jpg

 この条件下では、十分審美的なプロビジョナルブリッジが作製されたと思います。

 

 

 

 

今日は左下顎臼歯部のフラップオペをしました。

20141224131056.jpg

 

 左下6と左下7との歯間部は、根尖近くまで骨吸収が認められます。

この部の不良肉芽を徹底的にソウハしました。
幸い頬側と舌側の骨壁はある程度残っているので、骨の再生の可能性はあると思います。

 

 

 

20141224131111.jpg

 

 フラップオペ(FOP)中の術部咬合面観。

炎症を惹き起こす原因となる物質を出来る限り病変部から取り除く、その基本の部分をきっちりとやることが大切です。

 

 

 

20141224131124.jpg

 

 最後に頬側と舌側の骨壁で囲まれたスペースに骨補填剤を充填しました

 

 

 

 

20141224131138.jpg

 

  術後デンタルXP。

 

 

 

今日は日本歯周病学会第2日目です。

20141224131825.jpg

 

 2日目はスエーデンのKristianstad大学 Stefan Renvert教授のインプラント周囲炎の特別講演を聴いた。
 EAOの統計によれば、インプラント周囲炎は、植立後5~10年経過したインプラントの約20%に認められるとのこと。
 インプラント周囲炎は、予防することが大切で、またそれは可能なのだが、一旦発症してしまうと非外科処置では治癒させるのが難しいという。予防の為には歯肉縁下のバイオフィルを除去することが基本なのだが、実際はなかなか難しい。なぜなら、除去の為のツールは天然歯の為に開発されているからだ。
 また、インプラント周囲炎の予防のための上部構造のコンセプトとして、患者が自己清掃し易い形態を与えることが重要と言われた。
 
20141224131839.jpg

 

 

 

 

 

 

20141224131853.jpg

 

  また、インプラント周囲ポケットの測定において、24%のケースで上部構造をはずして測定した方が、外さないまま測定するよりも深くなるそうだ。また、上部構造の固定法に関して、セメント固定式はセメントの取り残しによる炎症(“セメンタイティス”と教授は呼んで笑っていた)を引き起こす可能性があることが最大のリスクと考えられる。だから、スエーデンではインプラントはほとんどのケースでスクリュー固定式なのだそうだ。

 講演を聴いて、以下の様なことを感じた。インプラント周囲炎は、インプラント治療を行うと一定の確率で起こりうる疾患だ。インプラント周囲粘膜炎は非外科治療で治癒可能だから、なるべくインプラント周囲粘膜炎の段階で発見し、治癒させておく方がよい。結局、天然歯の歯周治療をしっかりとやっていき、天然歯を長く持たせられる歯周治療システムを院内に作っておくことが、インプラントの長期予後をよくすることなのだ。
ページ上部へ