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2013年9月

本日は無歯顎上顎インプラントのプロビジョナルブリッジを装着しました。

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 無歯顎上顎のインプラントブリッジの人工歯部分が頻回に破折を繰り返すので、今回、新たに設計し直してブリッジを再製作するにしました。

また、それとは別にスペアとしてのレジン製ブリッジ(プロビジョナルブリッジと同様のもの)を別に新たに作製します。
つまり、ファイナルレストレーションとしてのブリッジと、レジン製のスリーピースのスペアブリッジの二つを同時に作製します。
今後もファイナルブリッジのリペアの必要性が発生することを想定して、スペアブリッジも同時に作製しておくことにしました。いわゆるデュアルシステムです。

 

 

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 右の写真は、今回再製することを決断した人工歯部分が頻回に破折するインプラントブリッジです。

この破折を繰り返してきたブリッジを、今日、ついに撤去しました。 

 

 

 

 

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 そして、直ちにレジン製のスペアブリッジに置き換えました。

このスペアブリッジで咬み合わせの経過を見て、安定しているようなら、新たに作製するファイナルのブリッジに移行する予定です。

 

 

 

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 装着されたスペアブリッジの正面観。

 

 

 

 

今日はセレックセミナーを受講しに広島へ行ってきました。

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 本日は、広島市中区RCC文化センターで開催された「セレックデジタルデンティストリーセミナー」を受講してきました。

広島駅から路面電車に乗って10分ほどで会場に到着しました。

 

 

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 本日の講師は姫路市でご開業されている北道敏行先生です。

北道先生のセレックセミナーは2年前にも玉井歯科商店高松支店の研修室で聴講しており、本日は2回目です。
とても話が面白く、そして分かりやすく、しかも国際コンピューター歯科学会公認セレックインストラクターを務めておられるだけに学術レベルもしっかりとしておられ、エビデンスを示してお話しされるのでとてもハイクオリティーの内容でした。

 

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 メタルフリーデンティストリー(金属を使用せずセラミックを使用する歯科医療)は金属冠を使用する保険医療に比較して、1)金属アレルギーを引き起こさないこと、2)細菌の付着が金属冠よりも少なくウ蝕や歯周病をコントロールし易いこと、3)生体に優しいこと、4)銀歯ではなく天然歯と同じ白い色のセラミックを使用するので審美的なこと、5)セラミックは接着性レジンで歯に接着させることを前提とするので、旧式セメントで合着するメタル修復物よりも長持ちする、などの長所があります。

さらに、ペリオを一生懸命やっている僕としては、セレックが読み取れる支台歯形成マージンは歯肉縁上でなければならないことがあると思います。

光学印象(スキャナーで形成面を読み取る印象法)は形成限界が歯肉より上方でなければ正確に読み取れないからです。だからセラミック修復物マージンは歯肉縁上になります。

メタルフリーデンティストリーが従来の歯科医療に対して圧倒的に優位性を持つのはマージンが歯肉縁上に来ても目立たないので審美的である点でしょう。 

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 実は歯冠修復物のマージンは歯肉縁上に設定された方が、理論的には絶対に歯周病を制御し易いといえます。
細菌の多く存在するポケット内に、多少ともギャップが発生することが避けられない修復物と歯面との界面をあえて設置することは細菌のコントロールの観点からは絶対に不利です。
キュレット(プラークや歯石を除去するツール)は滑らかな歯面の上を擦るからこそ上手く操作できるのです。
歯肉縁上でなら肉眼で見ることができるので、修復物と歯面との界面のキュレット操作もうまくできます。
したがって、歯肉縁上マージンを標準とする(ただし審美領域では歯肉縁下に入れることもある)セラミックを使用するメタルフリーデンティストリーは歯周病予防の観点からも生体にやさしいといえます。
 
 セミナーの後は、広島駅ビル2階食堂街のお好み焼き屋さんで、ビールを飲みながらスペシャル焼きを食べ、なごみました。  
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今日は左下6部のGBRをしました。

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 約1カ月前に、歯根破折した左下6を抜歯しました。

歯根周囲骨、特に頬側骨壁は根尖近くまで吸収を起こしていたので、一カ月後の治癒状態を観察すると、頬側の付着歯肉が不足しています。
 

 

 

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 そこで、将来この部位にインプラントを植立する予定で、本日はGBRを行いました。

近遠心的切開線は歯槽頂よりやや舌側に入れました。
黄色の破線部分が一カ月待って獲得できた抜歯窩表面をカバーする新生された歯肉です。 

 

 

 

 

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 粘膜骨膜弁を剥離し、抜歯窩の結合組織を除去した状態です。  

 

 

 

 

 

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 この欠損部を、FDBAと“ネオボーン”を混和した骨補填剤で補填しました。

 

 

 

 

 

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 骨補填剤の表面をカバーするために、用意したCGFです。 

 

 

 

 

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 CGFメンブレンを5枚重ねて骨補填材をカバーします。

そして、CGFはオープンバリアメンブレンとして使用することになります。 

 

 

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  縫合終了時。

抜歯窩上面に存在していた歯肉は外側(頬側)に移動しています。
こうすることで、頬側に多少とも付着歯肉を確保できると思います。

 

 

 

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  デンタルⅩ線写真。

左が抜歯前、右がGBR術後。  
 

 

 

 

今夜は中学のプチ同窓会です。

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 今夜は“まる家 別亭”で中学のプチ同窓会がありました。

参加者は自分を含めて7人でしたが、みんな中学時代のまんまでした。
みんな元気なのですが、やはり年相応に身体面の不調をかかえているらしく、ビョーキねたで盛り上がりました。
つくづく健康こそが人生最大の財産だと思います。

今日は上顎第一大臼歯を抜歯して、抜歯窩から上顎洞内洗浄をしました。

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 右上第一大臼歯は歯周病(P4)になっていて動揺が著明なので、本日、抜歯しました。

ゾンデを抜歯窩に挿入すると上顎洞の奥深くまで入り、抜歯窩が上顎洞と交通していることが確認されました。
根尖が上顎洞内に突出していたわけです。

 

 

 

 

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 患者さんは慢性上顎洞炎で耳鼻科に通院しておられますが、歯性上顎洞炎だと思われます。

抜歯窩から腐敗臭を伴う粘ちょうな分泌液が排出されました。
そこで、サクションの先端にビニールチューブをつけ、抜歯窩から生食水シリンジとビニールチューブを上顎洞内に挿入し、洞内を洗浄しました。 

 

 

 

 

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 上顎洞炎は、耳鼻科領域由来のものと歯科領域由来のものの二種類あり、歯科領域のものは虫歯や歯周病が原因となります。

この場合は抜歯などで感染源を取り除くと上顎洞炎は治癒します。

 

 

 

今日は上顎前歯にプロビジョナルブリッジを仮着しました。

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 初診時の口腔内所見です。

前歯部の歯列不正による審美障害を主訴として受診されました。
右上2は確かに口蓋側に偏位しており、見る角度によっては“歯抜け”に見えます。
また、右上1は傾斜して、左上1と非対称です。

 

 

 

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 治療方針として、矯正をする時間的猶予がないことから、右上2を抜歯し、右上③2①ブリッジで審美的に歯列を整える計画を立てました。

 そこで、先ず約一カ月前に右上2を抜歯しました。

 

 

 

 

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  そして、本日、右上③2①プロビジョナルブリッジがラボより届けられました。
下の写真はプロビジョナルブリッジが仮装着されたところです。
右上2抜歯部歯槽の陥凹感はあるものの、歯列は審美的に改善されています。 

 

 

 

 

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今日は右上顎臼歯部インプラント埋入窩が上顎洞と交通し、洞内からの排膿のため、オペが中止になりました。

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 本日は、無歯顎上顎の右上6相当部にインプラント植立を試みたところ、ソケットリフティングを併用して埋入窩から洞底の若干の挙上を試みた際に、洞内から多量の膿が埋入窩へ排出してきたので、オペを中止しました。
 インプラント植立前のCT診断で、右慢性上顎洞炎の存在を認めたため、耳鼻科に依頼して洞内洗浄を数回行いました。
そして症状の改善をみたので今回のインプラントオペに臨んだのですが、上顎洞炎が完全に治癒していなかったようです。

 

 

 

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 そこで、サクションの尖端につけたビニールチューブと、生食水を入れたシリンジの洗浄針をインプラント埋入窩から上顎洞内に挿入し、洗浄液が透明になるまで洞内を十分洗浄しました。

今後、再度、耳鼻科に依頼し、上顎洞の通気性を改善して頂く必要があります。
上顎洞炎の改善が確認され次第、インプラント植立を再トライする予定です。

今日は左上4を抜歯し、ソケットプリザベーションをしました。

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 左上4は根面ウ蝕が顕著で、上部冠の動揺をきたしたため、今回、抜歯することになりました。

 

 

 

 

 

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 抜歯した結果、抜歯窩とそれに隣接した結構大きな骨空隙を認めました。

この骨空隙は後続のインプラント治療の妨げとなるので、ソケットプリザベーションを行います。

 

 

 

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  この空隙をFDBAで補填しました。

 

 

 

 

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 その上方をCGFメンブレンを4枚重ねてカバーします。

 

 

 

 

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 CGFメンブレンをオープンバリアメンブレンとして使用しています。

 

 

 

今日は左下6のFOPをしました。

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 82歳女性の患者様ですが、以前から左下6の歯肉がときどき腫れる症状を繰り返していました。

 

 

 

 

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 しかし、デンタルX線では、特別の異常を指摘できません。 

 

 

 

 

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 そこで、原因を特定するために歯肉剥離して肉眼観察にうってでたところ、やはり近心根に破折線を認めました。

今後の処置としては、抜歯、もしくは近心根のみの抜根が必要と思います。
第3世代のビスホスホネートを服用していらっしゃるので、内科主治医と相談のうえ、服用を中止して3カ月以上待ってから破折歯根を抜去する予定です。

本日は歯周病で咬合崩壊を起こしている患者さんの臼歯を抜歯しました。

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 右は重度歯周病の患者さまのパノラマX線写真です。

両側の臼歯群は上下とも動揺が著明で、咬合支持の役割を果たせていません。
この状態では咬み合わせが全く不安定です。
だから、どこで咬んでよいのかご本人も分かっていらっしゃらない状態です。

 

 

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 すべての歯の歯周病の状態を精査し、右上876、左上45、右下65、左下6を抜歯させて頂き、前歯はブリッジで、臼歯は部分義歯で咬合を回復する計画を立てました。 

 

 

 

 

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 先ず、このようなプロビジョナルブリッジをかろうじて歯根膜感覚を期待できる上顎前歯に装着して、ある程度まで下顎の位置を定め、精神的に落ちついて頂いた後に、本日、左上45を抜歯させて頂きました。

明日は右上876を、その次は右下65と左下6を抜歯し、その後早急に、顎位を安定化させる治療用の(仮の)部分義歯を作製する予定です。
 
 
 
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