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2014年1月

今日は左上76の骨移植を併用したフラップオペをしました。

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 左上7と6の歯間部の骨は根尖近くまで溶けています。

 

 

 

 

 

 

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 フラップを起こし、吸収を起こした骨面の不良肉芽を徹底ソウハします。

 

 

 

 

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 続いて、骨面と根面とで囲まれた空隙に骨補填剤(アパセラムAX を自己血フィブリングルで混和したもの)を補填しました。

頬側と口蓋側の骨壁が不十分なので補填した骨がすべて残るわけではありませんが、しないよりましだと思います。

 

 

 

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 歯間部の補填剤を保護する目的で自己血フィブリンゲル(CGF)を3枚重ねて歯間部を横切るように覆いかぶせます。

 

 

 

 

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 最後に粘膜骨膜弁を復位して縫合します。

骨補填剤を入れたぶんだけ膨れあがるので、歯間部の完全な閉鎖縫合はできません。

フィブリンゲルが一部露出します。パックで創面を保護してオペを終了しました。

 

 

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  7と6との間に人工骨が補填されています。  

 

 

 

 

 

今日は下顎前歯歯頸部う蝕のレジン充填をしました。

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 ブリッジの支台歯である右下3は,歯頸部にう蝕がみられます。

これはアブフラクションでしょうか。

下の写真は5年3か月前の同部位ですが、う蝕はありませんでした。

 

 

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  う蝕の原因としては、アブフラクションもあるかも知れませんが、それよりも強すぎるブラッシング圧のために歯肉が退縮し、プラークが停滞しやすくなったことが原因と考えます。

特に高齢の方は視力の問題でブラッシングが正確に行われにくかったり、体調を崩すと歯科医院にメンテで通えなくなることを考慮すると、歯頸部はブラシの先が通りやすいように大きな歯間空隙をあけておくべきだと思います。 

今日は日曜日。セレックでe-maxセラミッククラウンを作製しました。

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今日は日曜日。パートナーの歯科医院に終日こもり、昨日、シリコン印象した右下7支台歯のe-maxセラミックスクラウンをセレックで製作しました。

石膏模型をセレックで光学印象し、クラウンをデザインします。マージンを設定したり、隣在歯とのコンタクトの面積や形態、接触の度合いを設定したり、咬合面形態を自由にデザイン出来るinlav4の機能は凄いと思います。

 

 

 

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 ミリングマシンで削りだされたe-maxクラウンをファーネスで焼成した後、石膏模型に戻してみると、適合はぴったりだったので安心しました。

セレックシステムによるセラミックレストレーションの院内作製。これは、はまります。 

 

土曜の夜 ワインと経営

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 土曜の夜、自宅で歯科医院経営セミナーのDVDを、パートナーと見ながら夕食をとっています。

 
  ふたりともウイークデイは24時間仕事の過酷な生活を続けていますが、共通の仕事感、共通の目的を持って人生を駆け抜けていけることは幸福なことであると思います。
ワインもとてもおいしい。戦士の休息。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

今日は右下7の骨内ポケットに対してエムドゲインを用いた歯周再生療法を行いました。

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 右下7の遠心及び頬側には、写真では分かりにくいですが、根尖にいたる深い骨内ポケットが存在していました。

そして、骨内欠損の内部には多量の不良肉芽が充満していました。

以前、他院で8番を抜歯した際、肉芽を残したために治癒不全を起こした可能性があります。

 

 

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 このような深い骨内ポケットに対しては、エムドゲインを用いた歯周再生療法の適応があると考えます。

 

 

 

 

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  根面を徹底的にプレーニングした後、骨窩洞内にエムドゲインをハイドロキシアパタイトと一緒に充填しました。

 

 

 

 

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  エムドゲインをできる限り組織内に長くとどめるために、完全自己血フィブリン膜を利用しました。

 

 

 

 

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 補填したアパタイトとエムドゲインをカバーするため、4枚のフィブリン膜を骨窩洞の表面に歯頸部に巻きつけるように貼ります。

 

 

 

 

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 最後に粘膜骨膜弁を閉鎖縫合してオペを終了しました。

エムドゲインを用いた再生療法はテクニック依存的な治療だと言われますが、それは縫合の際にどれだけ確実にエムドゲインを組織内にとどめられるか、いまひとつ不安が残るからだと思います。

本法は、エムドゲインを縫合が完了するまで確実に組織内にとどめるために有効な方法と考えます。

 

 

 

 

今日は左上4欠損部にインプラントを植立しました。

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 外傷で左上4を失ったケースです。
 頬側の歯槽骨面には骨吸収による陥凹が見られます。
 近遠心的切開線をやや口蓋側寄りに設定しました。 

 

 

 

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 フラップを開いてみると骨幅は4ミリと狭小骨でした。径3.5ミリのインプラントを予定しているので、少し骨幅を増大させてインプラントを植立します。

 

 

 

 

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 近遠心的、頬舌的中央部にエントリーポイントを設定し、オーギュメーターで徐々に埋入窩の径を拡大します。

 

 

 

 

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 ある程度(径1.8ミリ)拡大した時点で、骨辺が破折することを嫌い、骨面の頬側と歯槽頂上にグルーブを形成します。

 

 

 

 

 

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 さらに埋入窩を径3.2ミリまで拡大していきます。

グルーブを入れることで、無理なく骨辺を頬側に移動できます。 

 

 

 

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 通法通り、アストラテックインプラントosseospeedTX径3.5ミリを植立します。

 

 

 

 

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  頬側に1.5ミリ程度の骨幅を確保してインプラントを植立することが出来ました。初期固定は良好です。

 

 

 

 

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 続いて、骨とインプラントとのギャップに骨補填剤(FDBA)を補填します。 

 

 

 

 

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  そして補填材の表面を完全自己血フィブリンでカバーします。

 

 

 

 

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  最後にフィブリン膜を周囲歯肉と縫合してOP終了です。

 

 

 

 

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 いい感じにインプラントが植立されています。

 

 

 

 

  

今日は左上67相当部インプラント周囲の骨造成術を行いました。

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 半年前に歯周病で抜歯した左上67部にインプラントを植立し、治癒を待ったのですが頬側の骨が少々不足しています。

また、付着歯肉の量も不十分です。インプラントの長期の良好な予後のためには、インプラント周囲に十分な骨と付着歯肉が存在することが重要と考えます。

そこで、本日、植立後治癒待ち状態のインプラント頬側の骨のボリュームを増やす処置を試みました。

 

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 術前のデンタルXPの観察では、インプラントのマージナルボーンも高さがやや不足しているようです。 

 

 

 

 

 

 

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 近遠心切開は歯槽頂より口蓋よりに設定して、粘膜骨膜弁を起こします。 

 

 

 

 

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 粘膜骨膜弁をはく離挙上してみると、頬側のマージナルスレッドが少々骨面から露出していました。

 

 

 

 

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 頬側面と歯槽頂面に骨補填材(FDBA)を補填します。 

 

 

 

 

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 さらに骨補填材を自己血多血小板フィブリン膜5枚でカバーしました。

 

 

 

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 最後にフィブリン膜を周囲歯肉と縫合固定してオペを終了しました。 

 

 

 

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 通常、GBRを行い、インプラント周囲の骨をしっかり確保してからインプラントを植立することが一般的ですが、時にはインプラント植立後にGBR様の骨造成を行うこともあります。

 

 

 

 

今日は、右上76の抜歯後、ソケットプリザベーションをしました。

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 右上76は高度に進行した歯周病で動揺があるためにうまく噛めません。

右上6には根尖病変も伴っていることより、しっかり噛める状況を作り出すために、右上76を抜歯し、インプラントに置き換える治療計画を立てました。 

 

 

 

 

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 抜歯後、抜歯窩の中の不良肉芽を徹底的に除去します。

この操作がしっかりと骨を作るためにとても重要なのです。

 

 

 

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 続いて、抜歯窩の中に骨補填材(FDBA:ハイドロキシアパタイト=1:1に混和したもの)を充填しました。

 

 

 

 

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 補填材の表面をカバーするためのCGF(多血小板フィブリン)を、自己血を遠心機にかけて準備します。

 

 

 

 

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 フィブリン膜で補填材の表面をカバーし、補填材が抜歯窩から流れ出ないようにします。

 

 

 

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  最後に多血小板フィブリン膜を周囲歯肉に縫合してオペを終了しました。

 このような方法で、多血小板フィブリン膜は抜歯窩の補填材を保持するために使用できます。

 

 

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  こうした方法で、インプラントに有利な骨造成が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

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