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2014年5月

今日は矯正治療について考えました。

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 右上4は8年前に歯根端切除術を行っていますが、予後不良にて抜歯を予定しています。

 

 

 

 

 

 

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 抜歯後の同部の補綴に関しての問題点として、部分的に上下が反対咬合となっており、右上3の被蓋が逆転して犬歯誘導しておらず、逆に下顎の側方運動をロックしています。

 右上4を抜歯すると、ブリッジあるいはインプラントで補綴することになりますが、このままの咬み合わせで補綴することは良くないように思います。

 

 

 

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 右上下33の被蓋を正常化させ、犬歯誘導の役割を果たせるように補綴するのが望ましいでしょう。

 部分的な矯正治療が必要かもしれません。  

 

 

 

 

本日はインプラント植立後3週間経過時点の観察をしました。

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 左上6は昨年9月に抜歯し、同時にソケットプリザベーションを行いましたが、抜歯窩頬側骨壁は根尖近くまで垂直的に吸収しており、インプラントの植立のためにはソケットプリザベーションだけでなく、サイナスリフトも必要と判断しました。

 そこで、12月にはサイナスリフトも行いました。 

 

 

 

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  そして、本年の5月に同部にインプラントをフラップレスで植立しました。

 

 

 

 

 

 

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 術後3週間時点の本日の経過観察では治癒良好です。歯槽骨幅は9.0mmと十分です。 

 

 

 

 

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  また頬側の歯槽骨の高さはやや不足していますが、角化歯肉幅は5mmと十分に確保されています。

 ソケットプリザベーションの効果はまずまずといえます。 

インプラント上部冠装着後、3カ月経過時点の観察をしました。

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 左下6は分岐部病変と根尖病変が合併していたので、昨年の5月に抜歯し、ソケットプリザベーションを行いました。

 

 

 

 

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 インプラントは昨年の7月に植立しています。

そして、オールセラミック冠を本年の2月にセットしたのですが、よく咬めて調子がよいそうです。

 

 

 

 

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  頬側歯頸部の角化歯肉も4mm確保されており、周囲軟組織の状況も問題ありません。 

 

 

今日はソケットプリザベーションを施した後の経過観察をしました。

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 昨年の9月に、左下6は歯根破折を起こしていたために抜歯しました。 

 

 

 

 

 

 

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 抜歯した際の写真です。抜歯窩の不良肉芽を徹底的にソウハしました。

 

 

 

 

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 その後、抜歯窩に骨補填剤を補填しています。

骨補填剤は凍結脱灰乾燥骨にAutologous Fibrin Glue で粘稠性を与えたものを用いました。

 

 

 

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 そしてCGF(Concentrated Growth Factor)メンブレンを5枚重ねて骨補填剤を被覆してオペを終えました。

それから、6か月後(本年3月)にインプラントを植立しました。

これは極めてオーソドックスな手順といえます。

 

 

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 そして、本日はインプラント植立後2カ月の時点で、経過観察をしました。

先ずインプラント周囲の角化歯肉の存在を確認しました。最低2ミリは角化歯肉がインプラント周囲に存在することを確認しました。

角化歯肉の存在は、インプラント周囲に炎症を引き起こさないようにするためにとても重要なものだと思います。

 

 

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 歯槽の幅も確認しました。

抜歯後、放っておけば骨委縮が起こる処をソケットプリザベーションを施行したので、本日の観察では十分な骨幅を維持しています。   

 

 

 

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 インプラント植立直前に撮影したインプラント植立予定部CTの断層画像です。

十分な歯槽骨形態を維持していることが確認されます。 

 

 

 

 

 

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 現在はインプラント植立術が完了して2カ月が経過していますが、いい状態で植立されています。

 

 

 

今日は上部冠装着後7年経過したインプラントの経過観察をしました。

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当院で7年前に治療した左上③4⑤インプラントブリッジの後方の支台歯である左上⑤の歯頸部歯肉は2ミリ程度退縮し、スレッドが露出しています。

 

 

 

 

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同部のデンタルXPでは、インプラント頸部の骨が吸収しており、軽度のインプラント周囲炎を起こしています。 

 

 

 

 

 

 

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 7年前にブリッジを装着した際の同部の写真ですが、角化歯肉が少し不足していたようです。

やはり、インプラント周囲にしっかりした角化歯肉がある程度存在していた方が長期予後がよいと思いますので、今後の私のインプラント臨床は角化歯肉の確保を大切なテーマにしていきたいと思います。

 

 

 

今日はソケットプリザベーションの効果判定をしてみました。

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 右下76は、抜歯後にソケットプリザベーションを行った部位にインプラント植立をしています。

私の行ったソケットプリザベーションは、自己血由来のCGFメンブレンを4~5枚重ねて抜歯窩を覆うものです。

意図的に膜を露出させ、オープンバリアメンブレンとして使用しています。

 

 

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 本術式は、抜歯窩が4壁性であれば問題ありませんが、頬側や舌側の骨壁が大きく根尖近くまで吸収している際には、vertical dimensionを維持しにくく、結果として頬粘膜が歯槽頂近くまで接近することがあります。

CGFメンブレンは軟らかいので、高さを維持する力はありません。

 

 

 

今日は学会2日目です。

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 本日の講演内容で印象深かったものとして、まずランチョンセミナーの朝日大学の近藤伸夫先生の“歯周病が全身に及ぼす影響~実験的歯周炎によるマウス免疫能の変化から考える~”です。
マウス口腔に歯周病菌を植え付けて歯周病を起こさせると、免疫系の中枢を担うTリンパ球の機能が低下することが確認されたそうです。
歯周病菌が患者の免疫能を低下させる事実は、歯周病が糖尿病や心臓血管疾患を誘発する事実に加えて、さらに歯周病と全身とのかかわりを認識する上で重要なポイントとなるでしょう。
 
 もうひとつ感銘を受けた講演は、医療法人「長澤歯科医院」を御開業の長澤信五先生の“これまでの55年の臨床からこれからの歯周治療を考える”です。
今年81歳になられるのに、AAPでポスター発表されたり、教育講演をされたりする活動力の高さにまず驚きました。さらに、ご自分の歯科臨床を今後も進化させていこうとされる燃える向上心には感銘を覚えます。
自分も96歳まで現役の歯科医でありたいと願っているのですが、素晴らしいお手本を見せて頂きました。
長澤先生、本当にありがとうございました。

 

今日は日本歯周病学会に参加するため岐阜に来ています。

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 今日は岐阜で開催されている日本歯周病学会にやってきています。

会場の長良川国際会議場と岐阜都ホテルは長良川の川べりに位置していて、とても景観のよいところです。

 

 

 

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 ポスター発表を見て回ったり、特別講演を聞いて学会の初日が終わった後、近くの金華山の山頂にある岐阜城を訪れました。

岐阜は初めてですが、自然が豊かで、とてもよいところです。

織田信長になった気分で見晴らす天守閣からの景観はとても素晴らしいものでした。

 

 

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  夜は宿泊している岐阜グランドホテルの前を流れる長良川の川べりを散歩し、鵜飼を見物しました。

夜の帳の中で川べりにたたずむと、すがすがしい風がとても心地よく、初夏の夜を満喫できました。

忙しい日常から解放されてほっと一息つけるのも学会のよさです。

今日は右上顎76に2本のインプラントを植立しました。

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 術前CT検査で、インプラント埋入予定部位には十分な骨量が確保されていることが確認出来ていたので、今日はflaplessでインプラントを植立しました。

 

 

 

 

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  右上顎洞底は5カ月前にサイナスリフトを行っています。

 上顎骨の場合、特に既存骨が極端に少なくてサイナスリフトを行っている場合、上顎の補填骨はまだやわらかいので、サージカルドリルはあまり使用せず、アダプテーションテクニックでインプラントを植立します。  

 

 

 

 

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 術後のパノラマX線撮影です。

十分な骨量が確保された上でのインプラント植立は安心できます。

黄色破線が挙上された洞底です。

 

今日は右下6にe-max冠をセットしました。

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 本日、オールセラミックス冠を装着するプレパレーションを完了した右下6支台歯の状態です。  

 

 

 

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 セレックCad-Camシステムで作製されたe-max冠です。 

 

 

 

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   問題なくe-max冠を装着することが出来ました。          

 

 

 

 

 

 

                           

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