象牙質知覚過敏症(3)~知覚過敏抑制剤の作用機序別一覧~

 今日も象牙質知覚過敏症だ。臨床面で日常的に遭遇するものだし、薬剤の作用機序や物性を理解しておくことは重要だからだ。

 今回は、知覚過敏抑制剤について、作用機序別に、網羅的に商品名を調べてみた。

 まず「細管封鎖」だけを狙う薬剤だが、以下のものがある。

1 サホライド液歯科用38%(ビーブランド・メディコ-デンタル)

2    Fバニッシュ歯科用5%(ビーブランド・メディコ-デンタル()

3 スーパーシール5秒(モリムラ・エイコ―)

4 ナノシール(日本歯科薬品)

5 ティースメイトデセンシタイザー(クラレノリタケデンタル)

6 PRGバリアコート(松風)

7 G-ガード(ジーシー)

8 ハイブリッドコートⅡ(サンメディカル) 

9 トクヤマシールドフォースプラス(トクヤマデンタル)

10 スコッチボンドユニバーサルアドヒーシブ(3M ESPE)

11 フジフィルLCフロー(ジーシー)

12 クリンプロXTバーニッシュ(3M ESPE)

13 フジⅦ(ジーシー)

14 MSコートONE(サンメディカル)

15 MSコートF(サンメディカル)

 

また、「知覚鈍麻」と「細管封鎖」の両方を同時に狙う以下の薬剤がある。

 

16 シュミテクトシリーズ (グラクソ・スミスクライン)

17 デンタ―システマしみるケア(ライオン)

18 スマートプロテクトソフト(茂久田商会)

19 システマセンシティブソフトペースト(ライオン)

20 ガム・デンタルジェルセンシティブ(サンスター)

21 メルサージュヒスケア(松風)

 

 さらに、組織液の凝固を狙う薬剤として、以下のものがある。

22 グルーマ・ディセンシタイザー(へレウスクルツァー)

23 デセンシ―(日本歯科薬品)

 

参考文献:

冨士谷盛興・千田 彰.象牙質知覚過敏症 第2版.医歯薬出版.2013.