天然歯でもかなりの高い頻度で歯周病になるわけですから、インプラントだけが無傷で済むわけはなく、
インプラントでもインプラント周囲炎を病んでも不思議ではありません
とはいえ、せっかく入れたインプラントが病んでしまうのはやはり嫌なものですので、
なんとかインプラント周囲炎にならないようにしたいですよね
ではインプラント周囲炎の予防は可能なのでしょうか?
またインプラント周囲炎になったら治るのでしょうか?
その答えはイエスです
インプラント周囲炎は予防できるし、治すこともできます。
まず治療や予防のためには原因を知ることが肝心です。
では原因を確認しましょう
インプラント周囲炎の原因は、歯周病の原因と同じです。
歯周病の原因のことをリスクファクターとよび、それらは
1.病因
2.宿主
3.環境
の3つに分けられます。
まず、病因に関するリスクファクターとして、歯周病菌があげられます
レッドコンプレックスとよばれる3種類の病原菌は最も病原性が高いのです。
次に宿主に関するリスクファクターとして、歯周病感受性、すなわち歯周病のなりやすさがあげられます。
これには遺伝、免疫力、精神的ストレス、そして付着歯肉の不足などの口腔の解剖的形態が関係します
さらに3番目の環境に関するリスクファクターとして、
肥満や糖尿病などの生活習慣病、喫煙、毎日の飲酒などの習慣があげられます
環境に関するリスクファクターを取り除くための方法はいたってシンプルです。
健康になる行動を習慣化することです
望ましい健康習慣とは、健康的に食べて、よく運動し、よく眠ることです
以上のようなリスクファクターが明らかになっているので、
こういったリスクファクターを取り除くことが歯周病やインプラント周囲炎の予防や治療につながるのです
さらに言及しておきますと、もしインプラント周囲炎になってしまった場合、どういう治療をするのか、ですが
主にインプラント周囲炎のオペ(外科)、もしくは光殺菌治療(非外科)で歯周病菌を殺菌します
あとはプロの手で徹底的にインプラント周囲炎の原因になっている菌を取り除きます
状況と場合によって治療法は変わりますので、まずは歯科医師の診断を受けましょう!
早期発見が命です!インプラントのメンテナンスは徹底的に行いましょう
トリートメントコーディネーター 松本