今日は下顎前歯のインプラントの経過観察をする機会がありました。

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 下顎前歯部にインプラントが植立されて6年4カ月が経過しました。
 
 歯槽骨が大きく欠損していますが、顔面多発骨折で下顎は前歯が歯槽骨ごと喪失したものです。
 
 私自身が顔面骨骨折の手術をし、その後下顎は歯槽骨再建も行ったのですが骨レベルは完全に元通りには回復していません。
 
 しかし、マージナルボーンレベルは安定しており、インプラント植立時と比較してほとんど変化していません。

 

 

 

 

 

 

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 それは歯間空隙を大きくとり、歯間ブラシが容易に通過するように配慮した結果、唾液の流通性も抜群に良く、インプラントと歯肉との境目にプラークが溜まりにくいからだと思います。
 
 審美性があまり要求されない状況では、歯間乳頭の再建にこだわることなく、清掃性の確保を第一に歯周環境を構築することは間違いなく良好な長期予後につながると確信しています。