今日はインプラント周囲炎オペの経過観察をしました。

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 インプラントも、天然歯が歯周炎を起こすのと同様に、インプラント周囲炎を起こします。インプラント周囲炎になると、インプラント頚部の辺縁骨(マージナルボーン)のクレーター状の吸収がおこります(黄色の線で囲んだ部分)。また、インプラント周囲炎の症状は、天然歯の歯周炎と同様、歯肉の腫れや痛み、排膿、などです。

  

 

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 このケースは昨年の6月、インプラント周囲炎のオペをしています。その内容は特別なものではなく、天然歯の歯周炎に対して行う歯肉剥離ソウハ術と基本的に同じです。インプラント体表面に付着している炎症を引き起こす原因物質を丁寧に除去しただけです。骨を補填したり、特別なことはしていません。ただ起炎物質を取り除くだけのシンプルな治療でも、ある程度、マージナルボーンの喪失は回復してくるようです。右の写真はオペ後約1年のものですが、ある程度マージナルボーンが出来ています。

 

 

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 インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病同様、治癒させることが可能な疾患です。