香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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院長ブログ

咬合と全身について


 咬み合わせ(咬合:こうごう)が変化すると全身に不調が現れることがある。その不調とは、いわゆる不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれるもので、頭痛や頭重感、肩こり、首の凝り、背中の痛み、腰や膝の痛み、足首の痛み、手足のしびれ、心臓の苦痛感、高血圧症、全身のだるさ、集中力の低下など、があげられる。これらの全身症状と咬合との関係は、従来から密接な関係があると歯科医療の現場では考えられてきたが、いまだ完全に科学的に証明されているわけではない。しかし、自分を含めて多くの臨床現場にいる歯科医の臨床実感では、咬み合わせが不調になると全身に不調が現れ、咬み合わせを安定させると全身の状態が良くなる。これはなぜなんだろう?そして、どうやったら、このことを科学的に証明できるのだろう?

 科学的に証明することを困難にしている原因の一つは、咬み合わせを変化させると生じる全身の症状の多くが不定愁訴であり、数値化されたパラメーターでとらえられないことがあるだろう。頭重感や倦怠感は数値化しにくいのだ。この点は、血液学的検査値をパラメーターとして分析できる「歯周病と全身」の分析の方が有利だ。たとえば、歯周病のある糖尿病患者さんに歯周治療を実施するとHbA1C(ヘモグロビンA1C)が低下する、といった具合だ。調査対象が数値化出来るものだと判断しやすい(これ、医療に限りませんね)。 

 であるなら、咬合と全身といった、一見、術者や患者の主観に頼った曖昧な医療現場に数値化できるパラメーターを持ち込む、という戦略が有効だろう。よく咬める状態というのは、最近では検査機器のデジタル化により数値化が可能となってきている。あとは不定愁訴を数値化できるパラメーターがあればよいことになる。この数値化されたパラメーターの精度が正確であることがポイントだ。ペリオと全身との関係の分析は、医科領域で確立された手法が通用する。一方、咬合と全身との関係の分析では、そのパラメーターが医科領域にあまり多く存在しないが、一旦適切なパラメーターが見つかったら、歯科治療の全身に及ぼす効果が科学的に証明できる時代が到来するだろう。

 

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

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