本日は右下の埋伏智歯抜歯を行った後、自己血由来フィブリンゲルを抜歯窩に補填してみました。

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  本日は、ほぼ完全埋伏状態の右下8を抜歯しました。

パノラマXPでの観察では歯根と周囲骨との境界が不明なことから、骨癒着が予想されました。
実際に抜歯してみると、予想通り、歯根は周囲骨と癒着していました。

 

 

 

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   癒着歯の場合は周囲骨を大きく削合する以外抜く手立てがないので、そうしました。

歯根が骨からはずれてくる最後の段階で、骨面から動脈性の出血がみられたのでアビテンシートで出血部を圧接して止血しました。

 

 

 

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  その後、患者さんの自己血から作製したCGFフィブリンゲルを、止血と疼痛緩和、治癒促進の目的で抜歯窩に補填しました。

 

 

 

 

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  抜歯窩にボリュームのある自己血由来フィブリンゲルを補填しておくと非常に縫合がしやすくなります。

 

 

 

 

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   翌日の経過観察では、たくさん骨を削った割には、腫脹の程度は普通の埋伏智歯抜歯のそれと同程度でした。