治療の順序とシステム

治療の順序

診査と治療計画 インプラント治療に必要な診査を行いインプラントの治療が可能かどうかを診断してもらいます。
その後治療計画を立てます。

フィクスチャー
埋入の手術

歯の根に相当する部分のインプラントの部品(=フィクスチャー)を手術により顎の骨に埋入する手術を行います。
局所麻酔を用いて行いますので安心して手術を受けることができます。
治癒期間 この後、骨とインプラントがしっかり結合されるまでの治癒期間を設けます。(3~6ヶ月)
*治癒期間は骨の質などにより個人差があります。
*この間、必要に応じて仮の歯を入れることもあります。
アバットメントの
連結
人工の歯の支台となるインプラントの部品(=アバットメント)をフィクスチャーに連結します。
*この時、簡単な手術を行う場合もあります。
人工歯の装着 インプラントを含めたお口の中全体の印象採得(=型をとること)を行います。
その型に従い人工歯を作成します。
その後、アバットメントの上に人工歯を装着して完成です。
メンテナンス インプラント治療の終了後、インプラントを長持ちさせるためには、適切なホームケアと定期的な検診が不可欠です。先生の指導に従い正しい歯みがきをこころがけてください。
また、半年後に一度、定期検診を受けインプラントの状態を先生に診てもらうようにしてください。

*アストラテックインプラントのパンフレットより引用

当院で採用しているインプラントシステム

アストラテックインプラント

アストラテックインプラント

アストラテックインプラントは世界的な製薬、医療器具メーカーであるアストラゼネカ社のグループ企業、アストラテック社により開発された生体親和性に優れ、長期間安定して使用出来る素材である純チタンを用いた歯科用インプラントです。1985年から開発に取り組み、現在その研究開発力と長期安定性は世界中で高い評価を受けています。

ザイーブ

ザイーブインプラントは世界的メーカーであるFRIADENT社により開発された最新のインプラントです。
FRIADENT社は顎顔面インプラントの世界的メーカーで国際的に高い評価を受け、高品質の製品を現在世界38カ国に供給しています。
つねに変動する歯科市場のニーズに敏感に適応し、インプラント製造業の中でも世界トップ5の一つとして展開を繰り広げています。
ザイーブインプラントの開発はフリアリット、更にはテュービンゲン大学(ドイツ)のProf.Dr.W.Schulteらを中心に1974年から開発された「FRIALITテュービンゲンインプラント」まで遡ることができます。ザイーブインプラントは、これまで治療が困難であった無歯顎や骨吸収の進んだ顎堤に対する「機能修復」のための適応だけでなく、「審美修復」の概念で開発されたインプラントシステムです。

アンキロス

同じくFRIADENT社より発売されているインプラントです。
1985年Prof.G.H.Nentwig(フランクフルト大学)とDr.W.Moser(工学博士・チューリッヒ大学)らにより、インプラント周囲の骨吸収を抑え、長期的な成功を収めることを目的に開発されました。接合部をフィクスチャー直径よりも内側に設定するというコンセプトは、1987年以来20年の臨床研究およびその結果により、骨吸収を防ぐために有効であることが証明されています。そしてこのコンセプトはどのサイズのフィクスチャーとアバットメントの組合せでも実現することができます。

ストローマン

スイスにあるインプラントメーカーです。非営利の国際的な学術研究グループであるITI(International Team for Inplantology)と長年にわたって良好なパートナーシップを築いており、ITIの臨床・科学的データはストローマン製品に反映されています。SLAはストローマン社が開発したインプラント表面形状で、インプラントの歴史を塗り替えた革新的技術です。豊富な文献によってその高い信頼性が裏付けられています。

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上記四社の使い分けについて

国内、外のインプラントメーカーが提供する各インプラントシステムにはそれぞれ特徴がありますが、当院では、世界の一流ブランドであること、長期安定性に定評があること、骨幅や軟組織に多少の不足があっても埋入可能であることインプラント頸部の骨吸収がほとんど起こらず審美領域の使用に耐えること、というポリシーを満たすインプラントシステムを採用しています。


  • 前歯部や審美性が厳しく要求される部位にインプラントを埋入する場合は、
    platform switching タイプであるアストラテックやアンキロスを使用しています。

     
  • 特に骨幅や軟組織が不足している場合、アンキロスを使用します。
     
  • 審美性が要求されない臼歯部に対しては、上記四者はいずれも使用可能ですが、なかでもSLAサーフェスを有するストローマンを信頼しています。
     
  • 上顎洞底までの距離が短い上顎臼歯部ではテーパーを有するアストラテック、ストローマンが最適と考えています。