顎関節症Q&A

 

今回は顎関節症について、いろいろなご質問に
お答えしたいと思います✨✨

 

Q. 突然顎関節症になったらどうする❔

 

A.自然に軽くなる可能性があるので、まずは一週間ほど様子を見てください。
1週間以上経過したら、歯科医院を受診してください
通常であれば、スプリント療法やTCH行動変容療法、疾患の病態説明などで対応されます。

 

ここで注意しなければならないのは、
初診のときから歯を削る咬合調整は受けないということ😌

 

このときは本来の噛み合わせがずれている可能性があり、この時点で削ってしまうと、顎関節症が落ち着いてきたとき、元の状態と変わってしまい、うまく噛めなくなる可能性があります😓⚡

 

 

Q.歯ぎしりをする人は顎関節症になるのか❔

 

 

A.歯ぎしりは以前から顎関節症と密接に関連すると考えられてきました。

 

確かに顎関節症の患者さんのなかには歯ぎしりをする人が多いのです。
しかし歯ぎしりをしても顎関節症を発症しない人もいます🌷

 

ということは、歯ぎしりという単独の寄与因子だけでは
疾患の発症をきめつけられません。

 

そこに歯ぎしりというメカニカルなストレスが顎関節に及んだ場合、

顎関節がそれをダメージと捉えるか、なんともないと捉えるかは
顎関節の構造的強度によるでしょう⭐

 

つまり、歯ぎしりをする人で脆弱な顎関節の持ち主であれば顎関節症を発症するかもしれないし、

強靱な顎関節の持ち主なら顎関節症を発症しないと考えられます😉🌱

 

Q.顎関節を治療すれば、頭痛や腰痛、肩こりも治るのか❔

 

A.顎関節の治療を行うと、頭痛、肩こり、腰痛の不快症状が一変に解消するという証拠はありません✖

 

ただ、顎関節症の人は頭痛や肩こりを伴いやすい事実は知られていますので、

頭痛や肩こりについては顎関節症が治れば、改善する可能性はあるかもしれません☺

 

 

しかし、腰痛については、顎関節症を治せば必ず治癒させられるという証拠は今のところありません。

 

腰痛が起こる寄与因子は多くの因子があるだろうと推測はできますが、

それが顎関節症の寄与因子と完全に一致しない限り、
顎関節症の治療が腰痛まで治せるとは考えにくいです💦

 

Q.顎関節症の治療として噛み合わせの治療をしたほうがいいと言われた場合はどうする❔

 

A,現在の顎関節症治療のガイドラインでは、治療の最初から咬合を決定づけ、

かつ非可逆的な咬合調整や歯冠修復処置は推奨されていません❕

 

しかし、診査の結果、噛み合わせの不安定、不調和が存在する場合、

例えば咬合を支持すべき臼歯部に歯の欠損や、きちんと当たっていない被せ物があった場合、

咬合の安定化は必要です♫

 

その際、いきなりメタルやセラミックを用いた最終的なクラウンやブリッジ、

あるいは入れ歯を装着するのではなく、

レジンという仮の素材で作られた歯冠修復物や仮の入れ歯を入れていくのがいいと思われます😽

 

 

これらはテンポラリークラウンとか、テンポラリーブリッジなどと呼ばれており、

容易に削ったり足したりして形態の調整が可能です。

 

ですので、こういった素材を用いた仮の歯を装着してみて経過を見、

万一不都合な症状がみられたら、すぐに咬合の状態を変化させられるものを入れて、

一定期間、経過を見るのがよいでしょう🌟

 

 

そうして顎関節の症状がおさまってきたら、最終的な歯冠修復物や義歯を作製していくのであれば、

安全な方法だといえます😝!
 

顎関節症でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。
長期間続くようなら、無理をしないで、歯科医師の診察を
受けましょう🌻🌼

 

 

トリートメントコーディネーター 松本