歯周病は動脈硬化の発症に影響するか

 

 

今日のテーマは、歯周病は動脈硬化の発症に影響するか、ですが

現在のところ、歯周病の存在により、動脈硬化が発症することを証明する完全なコホート研究はないようです😌

 

コホート研究とは、特定のグループを一定期間追跡調査し、

着目したい原因に暴露されるグループとされないグループの二群にわけ、

両者の経過を調べることで疾患の発症原因を調べる観察的研究で、

因果関係が最も明確に分かる疫学手法として信頼されています🎵

 

 

ということは、現時点では歯周病が動脈硬化の原因であるとはサイエンスレベルでは言い切れないということです。

 

しかし、じつは歯周病が動脈硬化の原因になり得るという可能性を報告した研究は数多くあり、

現在歯周病は動脈硬化を引き起こすのではないかと多くの研究者が考えています🤔

 

 

というのは、古典的な高血圧、脂質異常、糖尿病、タバコの煙、だけからは動脈硬化の発症原因を説明できないからです🚬🍰

 

 

歯周病が動脈硬化を引き起こすメカニズムの肝の部分は「歯原性の菌血症」で説明されます。

 

歯周病の病巣から血流に乗って、流れ着いた歯周病菌が血管内に入り、血管内皮細胞に定着することから血管の炎症が始まるというストーリーです⚡

 

今後、歯周病が動脈硬化を引き起こすことを説明できるコホート研究の登場が待たれます✨

 

 

トリートメントコーディネーター 松本