香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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院長ブログ

歯周病の最新病因論(2)


 前に歯周病の主たる病原菌は,Porphyromonas.gingivalis, Tannerella forsythia,  Treponema denticola に絞られて来た,と書いた.今日はその中でも主犯格の P.gingivalisについて書く.

  P.gingivalisは誰の口の中にもいる常在菌だ.だから,歯周病を発症していない人の口の中にも,不顕性感染として存在している.そして,このものは普段,おとなしい振りをしているが,環境が整えば凶悪性を発揮してくる,その環境とは出血だ.P.gingivalisは,栄養素としてヘム鉄(血液の中の赤血球に含まれる)の摂取が欠かせず,これがないと活発な増殖できない.よって,出血のない歯周ポケットでは,P.gingivalisはおとなしくしているので,歯周病は発症しない.しかし,ポケットの中に出血が起ると,がぜん元気に増殖を開始し,凶悪性を発揮し出すのだ.

 歯周ポケットの内縁上皮はプラークの沈着や宿主の抵抗力の低下によって ,P.gingivalis以外の細菌が炎症を起こす.その結果,ポケット内面の粘膜面に潰瘍が生じ,出血が起る.そして,最悪の歯周病菌であるP.gingivalisが眠りからさめ,暴れまくって歯周組織を破壊する,というわけだ.

 つまるところ,歯周病の発症のトリガー(きっかけ)は,出血ということになる,歯周基本治療として行われているスケーリングやルートプレーニングの目的は,この出血の阻止にあるのだ.機械的な歯面清掃により,バイオフィルムは大きく減少し,出血が治まる.そして歯周病が発症しない状態に戻る.

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

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