![201412231034.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/201412231034.jpg)
外傷で左上4を失ったケースです。
頬側の歯槽骨面には骨吸収による陥凹が見られます。
近遠心的切開線をやや口蓋側寄りに設定しました。
![2014122310315.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310315.jpg)
フラップを開いてみると骨幅は4ミリと狭小骨でした。径3.5ミリのインプラントを予定しているので、少し骨幅を増大させてインプラントを植立します。
![2014122310330.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310330.jpg)
近遠心的、頬舌的中央部にエントリーポイントを設定し、オーギュメーターで徐々に埋入窩の径を拡大します。
![2014122310345.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310345.jpg)
ある程度(径1.8ミリ)拡大した時点で、骨辺が破折することを嫌い、骨面の頬側と歯槽頂上にグルーブを形成します。
![2014122310359.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310359.jpg)
さらに埋入窩を径3.2ミリまで拡大していきます。
グルーブを入れることで、無理なく骨辺を頬側に移動できます。
![2014122310418.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310418.jpg)
通法通り、アストラテックインプラントosseospeedTX径3.5ミリを植立します。
![2014122310547.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310547.jpg)
頬側に1.5ミリ程度の骨幅を確保してインプラントを植立することが出来ました。初期固定は良好です。
![201412231063.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/201412231063.jpg)
続いて、骨とインプラントとのギャップに骨補填剤(FDBA)を補填します。
![2014122310618.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310618.jpg)
そして補填材の表面を完全自己血フィブリンでカバーします。
![2014122310632.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310632.jpg)
最後にフィブリン膜を周囲歯肉と縫合してOP終了です。
![2014122310652.jpg](https://nakayamadental.com/blog/upload-images/2014122310652.jpg)
いい感じにインプラントが植立されています。