今日は急性期の智歯周囲炎の経過観察をしました。

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 両側の頬粘膜が腫れて咬めないことを訴えられて、先週土曜に当院を初診なさった患者様です。

右下8相当部頬粘膜に潰瘍を形成していますので、当初、悪性のものを疑った程、潰瘍の程度は著しいものでした。

 

 

 

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  しかし、反対側の左下8相当部頬粘膜にも同様の潰瘍が求められることから、腫瘍ではなく、炎症性の腫脹に咬傷が加わって出来た潰瘍だろうと推測しました。

こうなる前に、最初は口内炎が出来、それからだんだん口腔内のいろいろなところ(全顎的な歯肉や頬粘膜)が腫れだしたそうです。

 

 

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  疲労がもたらした免疫力の低下による両側下顎埋伏智歯周囲炎とそれに伴う頬粘膜の咬傷と診断し、抗生剤オーグメンチンを処方して帰宅して頂きました。

 そして、本日の経過観察では、両側の頬粘膜の潰瘍が消え、腫脹も軽減していたのでほっと安心しました。
今後、消炎を待って、歯周治療を開始する予定です。