歯科用金属をめぐる不都合な真実 2 ~水俣病の症状は水銀中毒~ 

前述の水俣病の症状は水銀中毒の症状です。水銀中毒は、有機水銀による中毒と、無機水銀による中毒の二種類に分かれます。水俣病は有機水銀であるメチル水銀の中毒です。メチル水銀は腸管から吸収され、肝臓、腎臓、及び脳に蓄積されます。

一方、無機水銀の中毒の例というと、歯科のアマルガムがあげられます。アマルガムは合金ですが、水銀は蒸気圧が高いため、室温でも容易に蒸気になります。アマルガムから気化した水銀蒸気が肺から吸収され脳やその他の臓器に蓄積します。アマルガム充填者血液中水銀濃度はアマルガム充填本数やアマルガム表面積と高い相関関係が認められることが報告されています。またアマルガム充填者の死亡後の剖検例では、アマルガム充填者の水銀濃度がアマルガムを充填していない対照者に比べて、後頭皮質で約2倍、腎臓で約10倍高いことが報告されています。無機水銀は体内で代謝され、メチル水銀に代わります。
このような歯科用アマルガムから無機水銀が体内に入った場合、中毒症状としては、最初に食欲不振、体重減少などの消化器症状が現れ、続いて振戦、エレチスムとよばれる神経症状(些細なことで怒ったり、意味のないことに悲観したり、失望したり、人と会うことを極端に嫌がったりなどの性格が極端に更新した状態)、口内炎(水銀口内炎と呼ばれる)が三大症状と言われています。
(次回に続く)

ジルコニアセラミックの進化 ~3~

そもそもジルコニア冠が世に出た時のものは単層構造でした。光透過性がなく、真っ白で審美性がよくありませんでした。だから、従来のPFMが金属(Metal)に陶材(Porcelain)を焼き付けて(Fused)金属色を隠したように、ジルコニアのフレームに陶材を焼き付けてジルコニアの色を隠したのです。この状態がいわゆる“ジルコニアボンド”です。しかしながら前装部の陶材は従来の強度の弱い長石系なので、強いものと弱いものが同居しているがゆえの問題点が出てきたというわけです。

 

そこで、この問題を解決する方法として着目されたのが、ジルコニア単独で修復物を製作する方法です。前装陶材に頼らず、ジルコニア単体で審美面も満足できるものができればこの問題が解決できるわけです。そこで、最近開発されたのが光の透過性を高めたジルコニアで、高透過性PSZ(部分安定化ジルコニア)といいます。

 

世に出始めたころのジルコニアは正方晶ジルコニア多結晶体(従来型TZP)というもので、結晶相の大部分が正方晶(tetragonal)で、約3mol%のイットリア(Y2O3)と約0.25wt%のアルミナ(AL2O3)を含有していました。これを3Y-HAと称します。前述のように従来型TZPは光透過性が低い難点を有していたので、最近になって次々とこの従来型を改良したものが登場してきました。

まず、アルミナの含有量が多いと透光性が低下するので、アルミナの含有量を0.05%にまで減少させることによって透過性を向上させた高透過性TZPが登場し、これを3Yと称します。

次に、イットリアの含有量を5mol%に増加し、透過性をさらに向上させたものが高透過性PSZ(部分安定化ジルコニア)で、5Yと称します。この結晶相は立方晶(cubic)が多く、ダイヤモンドと同様に偏光が生じないので透過性がさらに良くなりました。半面、PSZ系ジルコニアはTZP系ジルコニアに比較して機械的強度が低下するという弱点を併せ持つようになります。

さらに、イットリア含有量を4%、6%に増加させたもの(4Y,6Y)や、単層ではあるがグラデーションに着色された積層構造(multi layered)のもの(組成はモノリシックだが色の層が積み重ねられている)、あるいは切端側が透過性の高い層、歯頚部が機械的強度の高い層を配した二つのジルコニアの積層構造のもの(3Y-5Yや4Y-5Y)など、次々と販売され始めています。

(次回に続く)

ジルコニアセラミックの進化 ~1~

ジルコニアは、現在、セラミック修復において最も多く使用されている材料です。その隆盛の原動力の一つに、ジルコニアの持つ丈夫さがあげられます。破折強度900~1300MPaというのは、歯科材料の中では最強に位置します。他のセラミックや金属以上の強度を持っているのです(とはいえ絶対に割れないわけではありません。ジルコニアは高い曲げ強度を持っていますが、それでも金属ほどたわまないので、曲げ力を加えると金属が耐える限界点の前で“パリン”と割れます)。

それほど上部なジルコニアの長期予後はどうなんだろう?と気になるところです。それに関して、ジルコニアの10年後の生存率が85%という数字が、最近になって報告されました。その内容を見ると、ジルコニアフレームそのものの破折はなく、前装陶材のチップ(かけること)が28%であったとのことです。

ジルコニアの10年生存率が85%という数字はまずまずの数値です。きわめて優れているわけでもなく、また劣っている数字でもありません。1985年から2006年までに海外から報告された補綴物の生存率に関する16論文のレビューでは、クラウンブリッジは、装着後10年以上経過すると非生存率が1割を超え始め、15年で約1/3、20年で約1/2まで生存率が落ちる、つまり存在しなくなる、と報告されています。それを考えれば、10年たって残っているジルコニア冠が85%という数字は、ほぼ従来の補綴物と変わらないといえます。優れた強靭性を備えて鳴り物入りで登場したジルコニアがなぜ凡庸な成績なのか?という疑問がわきますね。

(次回に続く)

季節の変わり目には要注意

 

 

季節の変わり目で、昼間は暑かったり、夜は肌寒かったりと温度差で体調を崩されていないですか😔💦

 

このような季節の変わり目の時は、体調不良や、身体の疲れ、歯の異常を感じる方が多いのではないでしょうか❔

歯茎が腫れてズキズキと疼いたり、歯茎からの出血、ストレスから食いしばり、歯ぎしりがひどくなり、歯が浮いたように感じたり、など様々な症状が現れます☔

異常を感じましたらすぐに歯医者に行きましょう⚠

トリートメントコーディネーター溝渕

なぜ口腔内から全身への細菌感染を防げないのか

 

歯周病は発見し第、必ず治す必要があります‼

 

 

それは歯周病原菌が口腔の局所にとどまらず、
全身に波及し、さまざまな重大な疾患を引き起こす可能性があるからです⚡

 

ところでなぜ、歯周病菌はいともたやすく全身の血行に
乗ってしまうのでしょう。

 

実は細菌が血液中に入るルートは二つあります。
一つは口腔です👄

 

 

もう一つが、腸🦋

 

人間は主要な常在菌を口腔と腸管に持っています。

 

人間の細胞は37兆個、あるいは60兆個といわれているのですが、
人間の中に住み着く常在菌の数はそれより多く、100兆個以上も
住んでいます🌱

 

 

その大部分は腸管に住んでいるのですが、全体の1万分の1にあたる細菌は口腔内に住んでいるのです👄‼

 

 

腸管からの侵入に対しては人体の厳重な防御機能が備わっています。
ですので簡単には腸管から人体の細菌に直接触れることはありません。

 

 

たとえば小腸には抗菌ペプチドがあり、大腸には粘膜層があり、
腸内の常在菌はなかなか簡単には腸管表面から体の中に
入っていけない仕組みになっています。

 

それに対して、口腔からの侵入はほとんど丸腰と言ってもいいぐらい無防備なのです😖

口腔には腸管に匹敵するようなバリアーが存在しないからです。

 

 

歯を磨かないで口腔を不潔にしておくと、
歯周ポケットから歯肉内縁上皮を通過して歯肉内の毛細血管に入り込み、容易に全身の血流に乗ってしまいます💦

 

 

なので、腸内細菌が引き起こす様々な全身疾患という話はあまり聞かないですよね。

 

歯周病が引き起こす多くの全身疾患が存在する理由がこれなのです😨

 

全身の健康のために口腔内は常に清潔にし、菌が全身にまわらないようにしっかり対策しましょう🌷✨

 

 

 

トリートメントコーディネーター 松本

 

 

セラミック

 

セラミックとは歯にかぶせる被せ物のことです🌺

目立ちやすい銀歯に比べ本物の歯と見分けがつかないのでオススメですよ😍

銀歯は、金属アレルギーの方はつけれません。

汚れがつきやすいので時間とともに腐食してしまい、歯との隙間ができやすくその隙間から虫歯になってしまいます。

またずっと銀歯をつけていると銀イオンが歯に溶け出し歯茎が黒ずんでしまったりなどのデメリットがあります⚡

セラミックでは銀をつかっていませんので金属アレルギーの方にも安心です✨

隙間ができにくいので虫歯の再発リスクが少なく、表面がツルツルなので舌触りがよく汚れがつきにくいので

歯周病や虫歯の予防にもなります🌟

セラミックは丈夫で審美的にも優れています❕

詳しくはお問い合わせ下さい🌹

 

トリートメントコーディネーター 溝渕

周りの歯に負担をかけない治療法

虫歯や歯周病等で歯を失ってしまうとショックであると同時に、生活にも不便が生じてしまいます⚡

 

そこで考えるのが、部分入れ歯やブリッジやインプラント。それぞれのメリット・デメリットはありますが、今回は失ってしまったの

「周りの歯」にスポットを当てて、3つの治療法の特徴をお話します🌹

 

◇部分入れ歯…失った歯の周囲の歯に金属のバネをつけて装着する入れ歯の場合は、バネをかけた歯に負担がかかります。

例えば、ものを食べる時はそれぞれの歯に力がかかりますが、部分入れ歯では、失った歯が負担するはずだった力を両隣の歯が負担するこ

とになるので、土台となっている歯を酷使し、その寿命を縮めてしまうおそれがあります。

 

◇ブリッジ…失った歯の両隣の歯を、人工の歯をかぶせる土台にするために削ります。健康な歯であっても削らなくてはならず、大変もっ

たいないことです。また、部分入れ歯同様、土台になる歯に大きな負担がかかり、その歯の寿命を縮めてしまうおそれがあります。

 

◇インプラント…人工歯を入れるために、隣の歯にバネをかけたり削ったりする必要はありません。

 

「周りの歯に負担をかけない」という観点からみると、インプラントが最適な治療です😃

3つの治療法にはそれぞれメリットもデメリットもありますので、しっかり理解してご自分に合った治療法を選びましょう✨

 

気になることや疑問点などあれば、どんどんご相談くださいね😍

 

トリートメントコーディネーター 溝渕

インプラント手術と治療は痛くない?

 

インプラントをしたいけど痛そうで怖い‼⚡

 

とおっしゃる方はたくさんいらっしゃいます😌

 

 

そこでインプラント治療や手術について
十分な知識をつけておくことが大切です🌸

 

 

インプラント治療において痛みを伴うのは手術の時だけです。

 

基本インプラントの埋入手術は局所麻酔で行われます。

 

ですので痛みのレベルは手術の内容によって変わります。
例えば術式、手術範囲、骨の状態、手術の時間、患者さんの痛みに対する感受性のレベルなどです。

 

 

局所麻酔の効果はずっと続くわけではないので、少しきれてくると麻酔を足す、

という作業を行いながらします⭐

 

術後の痛みに関しては術後の疼痛の管理をすることによって
術後疼痛のレベルを最小にとどめることが可能です♫

 

その方法としてはまず、お薬です💊

術後、投薬をするのですが、消炎鎮痛剤の内服で
ほとんどの場合、痛みを抑えることができます。

 

そして術後は安静にすること、当日はうがいを避けること。
そしてブラッシングです。

 

糸を抜くまでの1、2週間は、術部のブラッシングをご自分でされるのは避けた方が良いでしょう✖

術部の清掃は歯科衛生士に任せた方が良いですね😉

 

糸を抜いた後もやわらかい歯ブラシを使って注意深く行うことが大切です。

 

あとは手術の当日には激しい運動⚾や飲酒🍺を
避けることです。

 

疼痛の管理をきちんと行うことで、
術後の痛みのレベルは変わります🌟

 

インプラントは、自分の歯と同じように噛めるようになるというところが利点の一方、

こうした手術が必要になってしまうのが欠点でもあります。

 

 

でも一定期間乗り越え、しっかり管理をしていると、やがて自分の歯と同じように噛めて、

不自由なく生活できる将来が待っています💙💛

 

 

インプラントについてしっかり知識をつけて、
痛みを最小限にとどめましょう😝❕

 

 

トリートメントコーディネーター 松本

 

 

 

 

治療終了からが重要

 

歯周病の治療についてお話さてていただきましたが、治療が終わればすべて終わり、もう歯医者さんに通うこともない‼

というわけではありません。再発の多い病気だからこそ、メンテナンスが重要なのです⚠

治療後、歯周病菌は少なくなっているものの、今まで通りのケアを続ければ、当然、再発するリスクは高まります⚡

歯周病治療後のメンテナンスで再発予防をしましょう🎶

そこで今回は、歯周病を再発させないためのセルフケアを簡単にご紹介します。予防の基本は歯みがきですよね😋

🎀汚れが溜まりやすいポイントをしっかり磨く

「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」など汚れが溜まりやすい場所に毛先がきちんと当たっているか確かめながら磨きましょう。

初めは鏡で確認しながら磨いてみるといいですよ‼

🎀小刻みに歯ブラシを動かす

大きくガシガシ磨くと引っ込んだ所には毛先が届かず、汚れは残ったままです。歯ブラシを小刻みに動かすことで細かい汚れも落とすこと

ができます。

🎀じっくり磨く

さらっと磨いただけでは、へばりついているプラークは取れません。1日に最低1回はゆっくり時間をかけて磨きましょう。

特に寝る前は唾液が少なくなり菌が繁殖しやすいのでじっくり丁寧に歯磨きをしましょう。

 

セルフケアにも限界はあるので、患者様のお口の状態に合わせてご案内する定期検診でお口の状態をチェック、お掃除をすることが大切です。

歯科医院とのダブルケアで歯周病の再発を防ぎましょうね🌸

トリートメントコーディネーター 溝渕

歯周病の治療

今回は歯周病の治療についてお話しいたします🌻

 

まず初診時に、歯周ポケット検査、お口の中の写真、レントゲンなど資料をとり、診断をさせていただきます🚩

後日、トリートメントコーディネーターと口腔内の現状、今後の治療についてお話をさせていただいた上で治療スタートとなります😋

 

歯周病の治療として最初に必須なのは、歯周ポケットのお掃除です⚠

歯周ポケットに溜っている歯石や、細菌を取り除くことがとても重要です‼

衛生士さんによるお掃除で改善される患者さんもたくさんいらっしゃいます🎶

歯科でのケアも大切ですが、患者さん自身で正しい歯の磨き方を身につけることが必須です‼

衛生士さんから正しい歯磨き指導を受けることで歯周病や虫歯の進行を止めることができますよ😄

 

歯周基本治療を終えても歯周病の改善が見られない場合は、外科治療や、光殺菌治療、再生療法など患者さんの状態に合わせた治療法の提案をさせていただきます🌺

 

歯周病かもと不安な方は、是非ご来院下さい✨

 

トリートメントコーディネーター 溝渕