今日は重度歯周炎の治療後の患者様の上顎臼歯部にインプラントを埋入しました。

20158302230.jpgのサムネイル画像

 今日は重度歯周炎の治療後の上顎臼歯欠損部にインプラントを植立しました。

  重度歯周炎で歯を失った患者様に植立されたインプラントの予後は、歯周炎以外の理由で歯を失った患者様に植立されたインプラントの予後と比較した場合、やや悪いことが報告されています。具体的には、インプラント周囲炎に罹患する確率が高いようです。しかし、歯周炎の治療がしっかりと行われ、口腔内の歯周病菌の量が治療前に比べて格段に減少している場合は、インプラントを適応する価値は大いにあります。インプラントは咬み力を支持する能力が高いので、安定した咬合を確保できます。結果的に、支持骨量の減少しているかつて重度の歯周炎に罹患していた天然歯の咬合負担を軽減できます。つまり、インプラントが欠損を含む歯列に参画することで、残存天然歯を過剰負担のリスクから救済することが可能になります。