香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

087-863-7730

【月火木土】9:00-13:00/14:00-18:00
【水金日祝】休診

ご予約ご予約

香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

院長ブログ

今日は,歯頚部カリエスについて考えます.


20161019183153.jpg

今日の症例ですが,ポーセレンメタルボンド冠が装着された前歯の歯頚部にカリエス(むしば)があります.このような歯頚部カリエスは日常臨床でよく遭遇します.人工のかぶせ物と歯の移行部が不適合で段差がついているとプラークが溜まり易いことや,プラークコントロールの不良が原因です.

 

2016101918402.png

この前歯のデンタルX線像ですが,歯冠と歯根の境目の黒く抜けている部分(矢印)は,歯の実質が虫歯で溶けて消失しています.この実質が消失している部分は,歯肉縁より下方で臨床的な対応が難しい部分です.つまり,正確な充填操作がしにくいこと,そしてあまり欠損が根尖側に及ぶと,生理的な歯肉や歯根,歯槽骨の位置関係を破壊することが問題です.すなわち,生理的な状態の歯は,歯槽骨頂から上方に約1ミリの結合織性付着,さらにその上方に約1ミリの上皮性付着が存在し,この両者を足した約2ミリの幅を生物学的幅径(さらに歯周ポケット1ミリを加えて3ミリとすることもある)と呼んで,健康な歯周組織の維持に必須と考えられています.つまり細菌に対するバリヤーです.虫歯が根尖側に向かって根面深くに及んだ場合,この生物学的幅径を侵し,この部に細菌感染を許す結果,歯周炎を引き起こし,やがては抜歯になってしまうのです.

 

20161019185917.jpg

頑張って歯冠を除去し,軟化牙質(虫歯)を取り除くと,メタルコアと健全な象牙質が残ります.この健全な歯面は,歯肉縁下2ミリ弱のレベルだったので,何とか生物学的幅径の機能は温存できると考え,この歯を保存修復することに決定しました.

 

2016101919842.jpg

本日は時間なく,コンポジットレジンで,大きめの支台築造を行うにとどまりました.次回は,このコンポジットレジンの支台をプレパレーションし,印象してクラウンを製作予定です.何でもかんでも抜歯して,インプラントにするわけではありません.保存の可能性のあるものは,極力,保存を考えます.

 

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

▶︎ 医師紹介ページを見る