こんにちは。高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」です。
「インプラント治療を検討しているけれど、歯がない期間はどうなるの?」「仕事や日常生活は大丈夫かな?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。治療中の歯がない期間も、仮歯や入れ歯などで適切な対応を取れば、快適に過ごせます。
今回は、治療中の歯がない期間の長さや対処法、さらには注意すべきポイントについて、わかりやすく解説します。
インプラント治療中、歯がない期間はある?

インプラントは、失った歯の機能を回復するための治療法です。骨造成の過程や1回目の手術の後と2回目の手術の後、人工歯根が顎の骨と結合し、体に馴染むまでの期間が歯のない期間となります。この期間は、待機期間と呼ばれています。
ただし、手術後は基本的に仮歯を装着するため、日常生活に支障はほとんどないでしょう。
インプラント治療の流れ

ここでは、インプラント治療の流れについて詳しく解説します。
カウンセリング・検査を行う
患者様のお口の悩みのほか、治療方針や治療のメリット・デメリット、費用など、疑問に思っていることは遠慮せず質問しましょう。カウンセリングの結果、治療を受けると決めたら、まずは精密検査を受けます。
神経や血管の位置や骨量や骨密度など、正確な情報を収集します。その情報をもとに、治療が可能かどうかを歯科医師が判断します。
また、口腔内や全身の健康状態、喫煙の有無などについても詳しく問診を行います。インプラント単独ではなく、周囲の天然歯も影響を受けるため、残っている歯の状態もしっかりチェックします。
この時、虫歯や歯周病、噛み合わせの状態を確認し、必要な場合は優先的に処置を行います。全身疾患がある場合は、主治医と連携して進めるケースが多いです。
手術前の処置
精密検査で虫歯や歯周病が見つかった場合、治療を優先します。インプラントの予後は歯周病に大きく左右されるので、歯周病の初期治療は欠かせません。
ケースによっては、骨造成が必要な場合もあります。骨造成は、顎の骨の量や厚みを増やす処置です。骨造成の手術を行えば、インプラントを埋入した時に起こりやすいトラブルを防ぎ、安全に手術を行えるでしょう。
インプラント手術(1回目)
1回目の手術で、インプラント全体を支える重要なパーツのインプラント体と呼ばれる人工歯根を歯槽骨に埋め込みます。インプラント手術には、1回法と2回法があり、患者様の口内の状態や顎骨の状況に応じて選択されますが、一般的には2回法が用いられています。
待機期間
1回法及び2回法の1回目の手術後などに待機時間が生じるのは、インプラント体と顎骨がしっかり結合するための時間が必要だからです。特に、チタン製のインプラント体が骨に結合し、安定するまでのプロセスには一定の時間がかかります。
また、手術後に歯肉の治癒を待つ時間も必要です。治療完了までに複数の手術や治療ステップを要することから、治療段階ごとに待機時間が発生します。
待機期間中は、見た目や噛む機能を補うために仮歯などの一時的な対応法が用いられるため、日常生活に大きな支障はありません。歯科医院によっては、経過観察のために通院しなければならないケースもあります。
インプラント手術(2回目)
歯槽骨とインプラント体が結合したら、インプラント体と人工歯を連結しアバットメントを装着するための手術を行います。歯茎の傷口が安定するまで時間を要するため、仮歯を装着して対応します。
型取り
被せ物の噛み合わせや色を調整しながら作製します。被せ物は審美性と機能性を備えていて、患者様の天然歯と歯の色が馴染むように色や形を整えます。
被せ物を装着する
人工歯が完成したら装着します。噛み合わせを確認するために一度仮止めをして様子を見ることもあります。1回目の手術からインプラントで噛めるようになるまでは最短で2~3か月程度の期間を要します。
噛み合わせが悪いと痛みを生じる場合があるため、微調整を繰り返します。その後上部構造を装着すれば、インプラント治療は終了です。
定期的なメンテナンスを受ける
治療終了後も、定期的に歯科医院を受診し、口腔内のチェックをしてもらうことが重要です。歯茎が炎症を起こすと、インプラントが不安定な状態となり、破損したり外れてしまったりする可能性があるためです。
治療が完了した後も3か月に1回を目安に、定期検診を受けましょう。丁寧に歯磨きを行い、デンタルフロスや歯間ブラシでお手入れすることで長く快適にインプラントを使用できます。
インプラント治療中の歯がない期間の対処法

待機期間中は歯がないため、見た目はもちろん日常生活でも不便を感じることが多々あります。以下のように対応することで、待機期間を快適に過ごせるでしょう。
仮歯を作る
一次手術で埋入したフィクスチャーを使用して、仮歯を取り付けるのが一般的な対処法です。仮歯は見た目や咀嚼機能を補うだけでなく傷口の保護にも役立ちます。
通常、抜歯から仮歯を取り付けるまでに、1週間~10日程度の期間が必要です。
隣の歯を使って仮歯を取り付ける
フィクスチャーが顎の骨としっかり結合し、安定するまでの間、隣接する健康な歯に接着剤で仮歯を取り付ける方法もあります。隣の歯を利用することで、インプラント体への負担を軽減しつつ歯の見た目や機能を保てます。
ただし、接着剤を使用するため、丁寧に扱わないと取れる可能性があります。
入れ歯を作る
複数の歯を同時に治療する場合、全体的な口腔バランスを保つために、仮歯ではなく入れ歯で対処するケースが多いです。通常の入れ歯とは異なるため、見た目が気になる場合があります。
歯がない期間に注意すること

治療期間をトラブルなく終えるためには、注意点をしっかり把握しておくことが重要です。ここでは、仮歯を装着している際に気を付けるべきことをまとめています。
仮歯や入れ歯に強い力をかけない
待機期間中に取り付ける仮歯は、上部構造のように丈夫ではありません。普段通りに硬いものを食べたり、強い力をかけてしまうと、仮歯の破損につながります。
硬い食べ物を控える
治療中は食事にも細心の注意を払いましょう。仮歯は、硬い食べ物を噛むだけで破損する可能性があります。そのため、治療期間中は繊維質や硬いお肉、煎餅、ナッツ類などを避け、スープやヨーグルトなどの柔らかい食事を摂るように心がけましょう。
清潔に保つ
歯がない部分や仮歯、入れ歯には、食べかすが溜まりやすく細菌が繁殖しやすいです。口内環境が悪化すると、インプラントの周囲に炎症が起きるだけでなく感染症を引き起こすリスクも高まります。
口腔内の環境を清潔に保つためにも、仮歯の周辺は力加減を意識しながら丁寧にブラッシングしましょう。デンタルフロスを使ったり、口腔洗浄液でうがいをするなど、口腔ケアを徹底することが重要です。
まとめ

失った歯を補うための治療法として注目されているインプラントですが、ほかの治療と比べると治療期間が長いです。歯がない期間もあるため、興味はあるものの一歩を踏み出せないでいる方も多くいらっしゃいます。
自分の歯がないということは不便で大変に感じるかもしれませんが、適切な対応方法を選択し、注意点を守ることで快適に過ごせます。歯科医師としっかり相談しながら、治療を成功させ美しい歯を手に入れましょう。
インプラント治療を検討されている方は、高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、全身の健康と長寿に貢献できる長期的な視点をもった治療を行っています。専門的な歯周病治療だけでなく、予防歯科、虫歯治療、インプラント、ホワイトニングなど、さまざまな診療を行っております。
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