今日は、約一か月前にインプラント植立後、即時荷重したボンアンカードブリッジの経過観察をしました。

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1 約一ヶ月ぶりに即時荷重で乗せたプロビジョナルBrを外してみました。

インプラント周囲の歯冠の基底面にはプラークの付着がみられます。
歯間ブラシによる清掃が出来なかったからです。
即時荷重オペ当日は、時間の関係から歯間空隙を大きく確保するところまで出来ていなかったせいです。  

 

 

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 2 インプラントの動揺は一切見られませんが、やはりインプラント周囲粘膜にはプラークの付着に一致して炎症が認められます。

 

 

 

 

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 3 そこで、歯間ブラシがインプラント周囲に楽に入る様にプロビジョナルの形態修正を行いました。 

 

 

 

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4 その結果、すべてのインプラント周囲に歯間ブラシが楽に入るようになりました。  

 

 

 

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5 ところで左上5,7のインプラント植立位置が歯槽頂より外側に位置し過ぎているのが気になります。

これはCAD/CAMサージェリーの結果です。
つまり、インプラントの植立位置をシミュレーションソフト上で決定する時、私が頬側にインプラントを置きすぎたためであり、ランドマークシステムやサージカルガイドの製作者には何の責任もありません。
設計図を書いたのは私なのですから。

 

 

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 6 シミュレーションソフト上で埋入位置を決定する際は、慎重にも慎重に行う必要があると痛感しました。

 
 そして、適切に埋入位置をシミュレーションするためには、セットアップモデルと同様の精度で正確に補綴的に理想的な埋入位置をマーカーの位置により(矢印)CT画像上に反映出来るCT撮影用テンプレートを重視すべきであることを再認識しました。
つまり、なるべく最終補綴位置を示すマーカーから大きくずれない範囲でインプラントの植立位置を決定すべき、ということです。