今日は二人の患者さんの大臼歯にジルコニアクラウンを装着しました。

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 セラミックとは、広い意味では陶磁器をさしますが、狭い意味では基本成分が金属酸化物で、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体をさします。

ジルコニアはファインセラミックの一種で高い靱性を持ち、セラミックナイフやはさみなどに使われています。
最近では、メタルの代わりに歯科においても歯冠修復物に応用されてきています。
本日は、このジルコニアをCAD/CAMでミリングして製作されたクラウンを装着しました。

 

 

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   装着するのは左下6です。

ほとんど歯根だけの状態に近かったのですが、根管治療後、ファイバーポストとコンポジットレジンのコンビネーションで支台築造しています。

 

 

 

 

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 ジルコニアクラウン装着後の状態です。

 

 

 

 

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  本日の2本目のケースは左上6です。

 

 

 

 

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  感染根管治療を終えて、頬側歯肉のフィステルが消失したので、上部にジルコニアクラウンを装着して歯冠修復を行います。

オールセラミッククラウンを装着する支台歯は、丸味を持たせて形成することがポイントと言われています。
接着材も一昔前よりもはるかに強力になっているので、テーパーもしっかりつけたほうがよいということになっています。正統的なプレパレーションを教える昔の教育を受けたので、テーパーを明確に付けるのは勇気が要りますが、だんだん慣れてきました。

 

 

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 装着後の状態です。