香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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症例紹介

インプラントの好ましい活かされ方 ~症例3~


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重度歯周炎の患者様においては、咬合崩壊(咬み合わせが壊れている状態)が高頻度で認められます。したがって、重度歯周炎の治療においては、咬合再構成(壊れた咬み合わせを再び作り上げること)を伴う全顎的治療を成功させることが重大なテーマです。

右写真は、重度歯周炎の患者様の初診時の状態です。

 

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下顎の咬合面観です。両側の下顎臼歯は欠損しており、一応、部分義歯を他院で作製しておられましたが、安定せず、うまく咬めないとのことで当院にお見えになりました。

 

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下顎義歯が咬めない原因として、対合の右上顎臼歯の垂れ下がりをそのままにして義歯を作成したために正常の形態の人工歯をならべるスペースがなくなり、咬合面が真っ平らで高さのない人工歯が使われていたこと、そして咬合平面がゆがんでいるために左右のバランスの取れた安定した咬み力を義歯に伝えられないことが考えられました。

 

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6本の下顎前歯は重度の歯周病になっており、歯根は歯槽骨の支持がほとんどありません。歯周病菌の感染に加えて、不安定で動く義歯による歯の揺さぶりや、咬めない義歯を代償して前歯で咬むことで過剰な負荷が前歯にかかり骨吸収の進行を加速させたと考えられます。ポーセレンメタルボンド冠でスプリント(連結固定)されていたので動揺はあまり目立ちませんでしたが、もしも一本一本を切り離せばぐらぐらになっていたでしょう。

このような状態の歯に,留め金を介して負荷をかける部分義歯の維持を担わせたくなかったので、歯周治療をしっかり行った後、欠損部の補綴治療としてインプラントを選択しました。

 

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右写真は治療後の状態です。咬合平面のゆがみを是正するため、上顎の歯列も正しく整える必要があり、歯周治療後、上顎天然歯にはセラミック冠を装着しました。

 

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歯周治療を終え、下顎臼歯部の欠損の補綴はインプラントで支持するセラミックブリッジとしました。

 

 

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両側下顎臼歯部の欠損に対しインプラントをそれぞれ2本、右下犬歯は歯肉縁下の深い虫歯のために抜歯になったのでそこにもインプラントを投入して、計5本のインプラントで下顎歯列のアーチを復元しました。

 

 

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治療後の下顎前歯のデンタルX線像ですが、初診時吸収の進行が著しかった歯根周囲の歯槽骨はある程度骨量が増えて回復し、かつ安定しています。歯周ポケットの深さも正常に回復しています。

歯周基本治療後、特別に歯周外科処置は行いませんでしたが、臼歯部にかかる大きな咬合力をインプラントに担わせることで、前歯が義歯の維持から解放され、本来の役割を果たすことだけにその役割が軽減されたことが骨量の回復につながった考えられます。

インプラント周囲炎、並びに咬合を配慮して慎重な管理を行えば、インプラントは重度歯周炎の咬合再構成に有用であると思われます。

 

 

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

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