本日はストローマンインプラント上部にセラミック冠をセットしました.

201610523499.jpg

左下6番7番はストローマンインプラントが植立されています.それに接続され,粘膜を貫通して口腔に突き出しているアバットメントと呼ばれる土台の部分に,これからセラミック冠を装着します.

 

201610523532.jpg

ジルコニアフルミリング・オールセラミック冠が完成しました.これをインプラント上のアバットメントにセメントで固定します.

 

2016105235514.jpg

粘膜上に,ラッパ状にテーパーのついたインプラントカラーの鏡面研磨部分の一部がのぞいていますが,これが良いのです.ストローマン・ティッシュレベルインプラントの非常に良いところは,鏡面研磨された粘膜を貫通する部分がインプラントフィクスチャーと一体となっていることです.この特徴により,適切な生物学的幅径が必ず確保され,マージナルボーンロスが起りにくくなります.くわえて,粘膜下に強いアンダーカットができることがなく,セメントの残留問題がクリアーされます.

 

20161060513.jpg

装着時に撮影したデンタルX線写真です.アバットメントとセラミック冠の適合は良好です.また,アバットメントと冠のマージン部の移行はスムーズで,インプラント周囲炎の原因となるセメントやプラークの残留が起こりにくいことが予想されます.